03年度も現行のまま継続運行へ
一便当たりの平均乗客は10.9人、当初見込みを上回る(2月26日・水)
大曲市の循環バス運行検討委員会(委員長・高野昭次助役)は26日、市役所で委員会を開き、昨年12月1日から今年1月31日までのバス利用状況調査結果とアンケート結果を報告すると同時に意見交換し、03年度も現行のまま100円の運賃で継続運行することをなどを確認した。
循環バスは中心市街地の活性化と高齢者など交通弱者の利便性を高めたいと2000年夏と01年冬に試験運行し、その結果を受けて01年8月から通年運行を開始している。運行は始発が午前9時、最終便は午後4時で、一時間ごとに計8便運行している。
今回の冬期2カ月間(62日)の利用状況調査によると乗車人数は6620人で、男女別では男性が1503人(23%)、女性5117人(77%)と圧倒的に女性の利用者が多かったことが分かった。年代別でも65歳以上の高齢者を含めた大人の利用者が84%以上を占め、車を持たない交通弱者の〃足〃となっているデーターが示された。
また昨年4月から今年1月までのトータルでは2万6523人が乗車し、一便当たりの平均乗客数は10.9人と市が予算計上のために見込んだ一便当たりの乗客数6人を大きく上回った。月ごとの乗客数を見ると4月から10月までは一便当たり平均8人から多くて11人だが、11月から1月の冬期になると12人から16人と伸びていることも分かり、通年運行が市民に定着したものと見られる。
アンケート調査では男性30人と女性128人の合わせて158人から回答があった。その結果、バスを利用したという人の80%以上が市内在住者で、しかも市街地に住んでいる人の利用が圧倒的だった。市外の人は23人だけだったが、仙北郡内の各町村から来てバスを利用したり、秋田市や本荘市、能代市、さらに埼玉県、三重県など県外からの利用もあった。
乗車目的を問うと買い物が41%、通院21%、公共施設利用が11%、通勤・通学が10%で生活密着型のバスになっていることも伺えた。さらにバスの利用頻度を見ると月に2〜3度が50人で最も多く、週に2〜3度、「初めての乗車」がそれぞれ37人と続き、週1回程度が22人だった。ほぼ毎日利用しているという人も6人いた。
ほかの公共交通機関との組み合わせ利用については特に組み合わせはしてないが56%で、組み合わせ利用しているは31%だった。そして車内に設置または掲示してもらいたいものに付いて要望を聞いた結果、各種イベント情報が22%、商店街などの売り出し情報17%、運行路線図21%、傘の貸し出し11%、市内の観光パンフレット9%などだった。
乗客からの意見要望では「秋田市から来て大変便利です。継続を願う」「冬の期間、雨の日など利用できて感謝している」「安くてとても嬉しい」など好感を持って受け入れられている一方、「1日に1回ぐらいはイーストモールの方に運行してほしい」「始発時間を早めると同時に終発も遅くすべきだ」などの要望もあった。
この日の委員会では「アンケートにもあるようにバスに乗るのが楽しいといった情報を車内で提供すべきだ」「始発時間や終発時間の変更要望もあり、改善できないか」「バスの愛称を付けるべきでないか」などの意見が出た。
これに対して市当局は「アンケートにあったイベント情報の提供など対応できるものはすぐにでもやりたい」と述べ、始発時間や終発時間を変更するのは「ほかの公共交通機関がその時間帯で頑張っており、競合するわけにはいかない」などと答え、現行のまま継続運行する方針で承諾を受けた。またバスの愛称に付いても今後、募集するなどして検討することになった。さらに運行ルートの変更やJRの発着時刻に合わせた運行要望に関しては「前回のアンケート調査でも半数以上が現行のままの運行を望んでおり、運行ルートの変更は大幅な経費増にもなる」として現行ルートで継続することにした。またJRの発着時刻に合わせた運行も、ダイヤ改正があり、その都度、対応していくことは困難として見送ることにした。
市では循環バス運行経費として02年度は一便当たりの乗客を6人平均と換算して1055万円の予算を計上したが、実際の平均乗客数は10.9人と多くなっており、市の負担は当初見込みよりも軽減されると見ている。