新市将来構想案を了承
次の協議会で法定協設立に向け調印へ(2月26日・水)
大曲仙北合併協議会(会長・高橋司大曲市長)の第4回目の協議会は26日午後2時から神岡町の農村環境改善センターで開き、今月13日に開いた第3回協議会に提出された「新市将来構想」の素案をたたき台に修正した「新市将来構想(案)」を提出、了承された。同協議会は大曲市、神岡町、西仙北町、中仙町、協和町、南外村、仙北町、太田町の8市町村で構成され、今後は4月1日の法定合併協議会設立に向けて構成市町村が各議会に法定協議会設置議案を提出、その議決を得た上で3月14日に南外村で開く第5回目の協議会で「法定協議会設置協議書」へ署名、調印する。
「新市将来構想(案)」はA4版で75ページ。第1章の「はじめに」から第2章「合併の効果」、第3章「新市の姿」、第4章「将来見通し」、第5章「新市に望まれるまちづくり方針」、第6章「新市に望まれる施策」からなっている。
第1章では合併の必要性を説き、合併は厳しい財政状況にある地方自治体の規模拡大による効率化で強固な財政基盤を持つまちへと生まれ変わるための手段としている。そして第2章では採用が困難であった社会福祉士、保健婦、理学療法士、土木技師、建築技師など専門職の採用・増強を図ることで、健康・福祉、環境などの分野を中心に多様化・高度化・複雑化する行政ニーズに迅速、的確に対応できる質の高いサービス提供が可能としている。
第3章では「新市の姿」として位置と地勢、気候、合併後の面積、人口・世帯、人口動態、行政施設などをまとめている。8市町村合わせた人口は1980年の10万6893人をピークに減少し、2000年で9万8326人(国勢調査から)となっている。しかし、人口は減少に歯止めはかからず27年後には約1万人減の8万7932人と推計している。
第4章では「将来見通し」を説明。その中で産業別生産額では「新市となっても厳しい経済状況にあり、工業と商業の生産額は増減があるものの、農業の生産額は一貫して減少し、2000年が245億9000万円なのが、15年後には108億5000万円まで落ち込む」と推計している。また地方交付税は合併による特例措置のメリットを享受できる期間は合併からの10年間で、その後の緩和措置期間を含めても合併後15年間に限られており、合併後16年目以降は極めて厳しい歳入状況となると予想している。このため合併後も継続的、着実な経費の削減に取り組む必要があるとしている。
第5章の「新市に望まれるまちづくり方針」では「おおきなせなかに夢を乗せ、未来(あす)羽ばたく元気なまち」をキャッチフレーズに▽大地の恵みを活かした安全、信頼の食糧供給基地▽住む、訪れる人々が日本一の笑顔と豊かな心に出会う故郷▽住民が主役、住民と一緒に創るパートナーシップ(協働)のまち?を標榜している。第6章では「新市に望まれる施策」として▽大人から子どもまで安心して健やかに暮らせるまちづくり▽大らかで心の豊かな人を育むまちづくり▽希望ある若者が意欲的に働けるまちづくり▽何世代にもわたり豊かな自然を守り育てるまちづくり▽生活の基盤が整ったまちづくり▽仲間と温かくふれあえるまちづくり▽快適で安全に暮らせるまちづくり▽21世紀に相応しい自立と協働のまちづくり?を目指したいとしている。
協議では「住民への情報提供をどうするか」「合併に向けての民意をどう反映させるのか」「それぞれの町村でも土地利用計画がある。その計画が合併で白紙になるのか」などの質問や財政シュミレーションへの質問があった。
これに対して事務局は「住民への広報は法定協議会になっても月1回のペースで協議会便りを発行する。これまでは経過説明だけだったが、法定協になってからはより詳細に報告する。民意の反映に関しては法定協議会の委員にそれぞれの市町村から2人ずつ民間から入ってもらうことにしている」と説明。さらに土地利用計画についてもそれぞれの町村が進めている計画は踏襲し、そのまま変更しないとした。
また産業別生産額の中で農業が将来、100億円以上もの減少となることを憂う声もあったが、事務局側は「そういう推計を示すことで、それにどういう対策を講じるべきか考える材料とした」と述べた。