会期は3月20日まで
市町村合併法定協設立議案を議決(2月27日・木)
大曲市の2月定例議会は27日午後1時から本会議を開会、会期を3月20日までの22日間と決定した後、大坂義徳議長が県議選出馬のために26日付で議員辞職願を提出していた渡部英治議員の辞職を許可したことを報告。続いて高橋司市長が「施政方針演説」を行った。さらに大曲市、神岡町、西仙北町、中仙町、協和町、南外村、仙北町、太田町の8市町村が任意で運営してきた「大曲仙北合併協議会」を4月1日から法定の協議会とするための議案を提出。起立採決を求めた結果、共産党議員一人の反対を除き、出席した全議員の賛成で議決された。ほかの7町村も3月議会で法定協設置に向けて議会の議決を求めることにしている。
2月定例議会には旧松倉小学校を利用し、市社会福祉協議会が知的障害者更生(通所)施設を設置することを契機に、市有財産の交換、譲渡などを公共団体にも行えるよう改正するための「財産の交換、譲与、無償貸付等に関する条例の一部改正」や勤労青少年プール及び勤労者野外活動施設が4月1日に雇用・能力開発機構から譲渡されること、さらに勤労者総合福祉センター「サンクエスト大曲」も6月1日から同機構から譲渡されることに伴う条例の制定など条例案14件、平成14年度一般会計補正予算案、同15年度一般会計当初予算など予算案20件、議決案2件の合わせて36議案が上程された。
平成14年度一般会計補正予算は4億2290万7000円で、補正後の累計額は171億1338万1000円となる。身障者更生援護施設入所措置費や保育所運営事業費など福祉予算が当初見込みより大幅に減額となったことなどから「財政調整基金積立金」として約5億円を計上した。平成15年度一般会計当初予算は145億6138万4000円で、昨年度に比べ2853万7000円減、伸び率マイナス1.9%の予算となった。 議会は28日から3月9日まで休会し、10日と11日に一般質問が行われる。そして11日の一般質問後、予算質疑が12日までの2日にわたって行われる。
高橋市長は「施政方針演説」で「これまで5次にわたる長期の基本構想期間中に秋田自動車道や新幹線をはじめ国道、県道、都市計画道路など交流基盤フレームが大きく前進した。そして21世紀初頭の大切な10年間を見据え昨年スタートさせた第6次総合計画のもと花館小学校の改築、市民体育館の大規模改修事業、中上町バイパス線整備事業、一般廃棄物最終処分場拡張事業、角間川地区担い手育成基盤整備事業などハード事業、また学校週5日制関連事業、幼稚園3歳児保育事業、成人歯周病保健事業、認定農業者経営安定事業、循環バス運行などソフト事業、さらには新しい清掃センターや介護保険事務所の統合をはじめとする広域事務など計画した事業が順調に進んでいる」と述べた。
そして03年度では「少子高齢社会への対応、高度情報化社会の構築、健康づくりの推進、産業振興と雇用の安定、環境重視社会への転換、市民参加の促進が図られるよう努力し、市議会と共同歩調で取り組んでいる市町村合併の推進に努めたい」と基本姿勢を説いた。また4月からの市町村合併の法定協議会においては「交流拠点都市にふさわしい新しい市の建設計画を策定するが、市の総合計画を遺漏なく整合するよう意を用い、できるだけプラスの財産を持ち寄ることを念頭に市政の各分野における懸案の解決に努めたい」と訴えた。
施政方針演説で述べた総合計画基本目標別事業内容の報告は次の通り。
◇「まなびあいのまちづくり」=学校教育については各学校が充実した特色ある教育活動を展開できるよう、体験的な学習活動を推進する。また児童生徒個々に応じたきめ細かな教育活動の実現と基礎学力の向上に資するため、学習活動支援事業として3名の臨時講師を教育研究所に配置する。さらに教育相談や不登校児童生徒への対応など生徒指導の充実を図りたい。国際理解教育の推進では、外国語指導助手招致事業と中学生海外派遣事業を継続する。生涯学習の推進では市民大学講座を継続し、新たに中国語講座を開設する。
四ツ屋公民館松倉分館は知的障害者通所更生施設整備に伴い、児童も含めた地域のコミュニティの場とするため、隣接する児童館に移行する。生涯スポーツ振興として子どもたちのスポーツ活動を推進するため4月から市内小・中学生の市民体育館、武道館の使用料を免除する。四ツ屋小学校改築事業は早期に実施設計にかかり平成15年度中に着工できるよう国や県に働きかけたい。
大曲西、南両中学校のパソコンを更新し、四ツ屋小を除く小学校の保健室及びコンピューター室に冷房設備を設置する。東大曲小の遊具設置工事、大曲南中体育館の屋根のふき替え、大曲南幼稚園シャワー室改修工事、藤木・四ツ屋両公民館駐車場の整備、武道館床改修工事、働く婦人の家3階会議室の冷房設備工事などを実施する。学校給食センター改築は用地選定など準備に取りかかる。
◇ふれあいのまちづくり=子育て支援については現在、児童の放課後健全育成のために実施している3つの放課後児童クラブをすべて福祉事務所所管とし、時間延長や長期休み期間中も開くなど内容の充実を図りたい。
第3子以降乳幼児の保育料を免除している「すこやか子育て支援事業」を第1子の0歳児まで拡大する。延長保育も新たに大曲北保育園でも実施する。子どもの遊び場の遊具の管理については安全確保のためすべての遊具を点検したい。
県南ふくし会が実施している特別養護老人ホーム「欣寿園」の移転改築整備事業に関しては用地造成工事が終了し、本体工事に着手したとの報告を受けている。建設費の補助及びアクセス道路となる市道の改良や上下水道のインフラ整備予算を計上した。
知的障害者通所更生施設整備事業に関しては旧松倉小学校を活用し、10月1日の開所に向け、実施主体である市社会福祉協議会に対して本市ほか仙北西部4町村で支援する。 在宅介護相談については高齢化率の高い市南部地区に地域型在宅介護支援センターを設置し、相談業務の充実に努め、高齢者福祉施策の向上を図りたい。
◇やくどうのまちづくり=国では米政策改革大綱で生産調整制度を農業者や農業団体が主体となる仕組みへ移行するための作業を16年から始める。農業の根幹に関することであり、農家に対し新たな制度の啓蒙を図ると共に市、農協などで構成する組織を立ち上げ今後の水田農業の将来像を示すマスタープランを策定する。
また国の大綱では売れる米づくり対策として消費者、市場重視を打ち出しており、産地間競争の激化に備え、米の付加価値を高め、高品質で良食味なものを提供するため新たな土壌改良剤散布機械導入に助成するなど土づくり対策を継続する。さらに産地と消費者間の望ましい流通を目指すためのモデル地区を設定し、生産、販売に関して研究したい。
広域農業生産総合施設に関しては四ツ屋地区にラック式玄米低音保管施設と分析診断施設の建設が計画されており、事業主体のJA秋田おばこに助成する。
野菜・花きは複合部門の重要作物であり、引き続き施設整備や機械導入に助成すると共にモロヘイヤの主産地としての復興や市場性の高い作目の振興に努めたい。地場産農産物の消費拡大のため学校給食での米に続き、地場農産物の使用拡大に努め、農産物や農産加工品の販売、生産者と消費者との交流を支援する。
循環型農業の推進については環境負荷の低減と安全、安心な農産物が求められており、資源循環利用システムを構築したい。さらに先導的取り組みとして、家庭から生ゴミを収集・堆肥化して野菜づくりに生かす販売グループを支援する。
工業振興については工業振興条例の適用要件を一部緩和し、来年までに完成する中沢工場団地への企業誘致促進を図りたい。中心市街地の再活性化については大曲商工会議所、観光物産協会、意欲ある個人や団体と協力し、にぎわいのある商店街形成を目的とした事業を実施する。
◇すみよさのまちづくり=飯田線道路整備事業は舗装工事を実施し、年度内に供用を開始する。まちづくり総合整備事業に関しては都市計画道路花園線などの用地買収を、駅東線街路整備事業については用地買収及び建物補償を実施する。総合公園整備事業では、市民球場グラウンド、外野スタンド、スコアボード工事などを実施する。大曲駅前第2地区土地区画整理事業については通町線、大町通線、まるこ川通線及び区画道路などの新設工事や水路、整地工事を実施するほか、仮換地指定に伴う10戸12棟の建物移転を行う。大花町方面の事業促進のため集団移転に備えた国の密集住宅市街地整備促進事業の導入を図りたい。
◇うるおいのまちづくり=環境施策では、自然環境保全意識の高揚を図るため、市内小学生を対象に地域住民と連携し、フィールドワークや自然観察会など体験型の環境学習を実施したい。廃棄物対策では資源循環型社会の構築に向け、新しい清掃センターの稼働に伴い、徹底した分別収集によるごみの減量化、再資源化に努め、ごみ集積所の整備にも助成金を増額し、生活環境整備を進めたい。
◇国・県の事業=国道13号大曲バイパス4車線化は既に供用されている国道105号交差点から仙北町戸地谷間1.8キロに続き、秋までに横手市方向1.5キロの延伸が計画されている。中央分離帯設置に伴う地下ボックス型横断道3カ所についても工事に着手しており、秋には完成すると聞いている。新玉川橋は引き続き、下部工工事が進められる予定と聞いている。国道13号神宮寺バイパス事業は、玉川橋北側交差点渋滞緩和工事の完成に続いて間倉地区の本格的盛土工事に入る予定と伺っている。
河川改修では角間川地区第一築堤の延長2000メートルを年内に完成堤防化し、間倉築堤事業も用地買収がほぼ終わって盛土工事に入ると聞いている。
県関係では大曲西道路は山根ランプから飯田ランプ間の延長3.3キロが今年秋の供用開始に向けて工事が進められている。地方道湯沢雄物川大曲線道路改良事業では市道中上町バイパス線に接続する所まで供用開始されており、引き続き延伸の調査が予定されている。
大曲橋(通称・金谷橋)の架け替え事業は現在、路線及び地形測量と道路予備設計を終了し、事業化に向けて関係機関と協議及び用地調査が実施される予定だ。
◇広域関連事業=介護保険はこれまで郡内4ブロックで事業を運営してきたが、新年度からは大曲仙北広域市町村圏組合が事業を統合し、保険料も14市町村同一で運営している。事務処理は既に大曲仙北広域交流センター内に合同している介護保険事務所で行っている。
◇行政運営=市町村合併については法定協議会後も名称は「大曲仙北合併協議会」とし事務所を仙北町ふれあい文化センター内に置く。協議会の構成員は市町村長、議長、議員各2人、住民代表各2人、学識経験者1人の49人とし、新市建設計画の策定、合併協定項目の調整、事務事業の一元化調整、住民説明会などを予定している。行政運営については地方分権時代に求められている行政の公開性、透明性の一層の確保に努め、社会経済情勢や国の制度改正など変化に機動的に対応できる組織、職員資質の向上に努めたい。また合併については構成町村を尊重する立場を貫き、それぞれが持つ伝統文化、地域の個性を大切にすることを前提に、誠意を持って新しい市の誕生に向けて全力を尽くしたい。また市民の皆さまが合併後の姿に不安を抱かないよう様々な機会を捉えて、説明に努めたい。