大曲市長選

栗林県議、出馬表明

後援会の新春の集いで市長選への出馬決意を明かす(1月19日・日)

 大曲市長選への出馬決意を述べる栗林県議大曲市選挙区選出の栗林次美県議(54)=市民派クラブ=後援会(菅原克巳会長)主催の「新春の集い」は19日午後4時から大曲エンパイヤホテルで開かれ、新春のあいさつでマイクを握った栗林氏は4月の県議選への出馬は見送り、10月20日に任期満了を迎える大曲市長選に出馬する考えを表明した。同市長選に向けては既に団体役員の石塚柏氏(55)が二度目の挑戦に向けて動きだしている。栗林氏の県議選見送りの表明で、定数2の大曲選挙区は現職で5期目を目指す自民党の辻久男氏(64)だけとなるが、栗林氏の欠員を追って新人の動きも活発化しそうだ。現職の大曲市議から県議選へ鞍替えするとの観測もあり、その動向によっては市議選の顔ぶれも大きく変動する。

 新春の集いには栗林氏の支持者や後援会員ら約220人が出席。菅原後援会長のあいさつの後、マイクを握った栗林氏は「昨年の11月ごろから何人かの有識者から、このまちの現状と将来を考える人たちの声として市長選について真剣に考えてもらえないかと膝詰めで話をされた。寺田県政も軌道に乗りつつあり、私自身も充実感を持ちながら県政の諸課題に取り組み、大曲市のサポート役に徹したいと考え、4月の県議選の準備を進めてきた。しかし自己決定、自己責任の地方分権の進展、市町村合併が現実の課題となってきた現在、高橋市長の後を誰かが担っていかなければならないことも事実。その誰かの一人が『栗林さんあなたですよ』と問われた時、一人の政治家として真剣にこの問題を考えざるを得なかった。熟慮の末、問題点を整備して、昨年末に出馬を決意した」と表明した。さらに「現市長の任期まで9カ月あり、市町村合併問題も重要な時期を迎えておることも十分、承知している。一方、県議選もあとわずかと迫り、次に県会に立候補する人に最低限の準備期間を残したということで県議としての責任を全うしたと受け止めてもらいたい」と述べた。

 来賓代表として登壇した小松隆明西仙北町長は「大曲市を中心に周辺7町村の合併が進められているが、大曲のトップに立つ人にこそそうした難しい問題をうまくさばける有能な人材が求められる。それだけによくぞ決断してくれた。栗林さんの市長選への出馬は全面的に賛意を表したい。栗林さんとは40年来の付き合い。その他人に対する思いやりの深さこそ行政に携わるものとして大切。この新春の集いが大願成就の場となるよう皆さんと誓いたい」と賛同した。

 事実上の市長選への出馬表明に会場はシーンと静まり返っていたが、決意表明が終わると盛んな拍手がわいていた。カンパイの音頭を取った県高齢者支援協会専務理事で元衆院議員の細谷昭雄氏は「時の流れ、大衆の声が栗林さんを市長選出馬へと決意させたものと思う。本人がやりたいからといってやれるものではない。時の流れが作り出したものだ。それにしても決意が4年遅かったな」と感想を述べた。

 祝宴に入ると「黙って県議選を選択すれば無投票で当選できるのを栗林さんはあえて火中の栗を拾いに出て、市長選を選んだ。市政は今、市町村合併に向かって一直線だが、この4年間はどちらかというと活気に欠け、閉塞感が感じられた。栗林さんは市政の流れを自分の手で変えたいとするのだろう。栗林さんらしい判断だ」と歓迎した。

 栗林氏は故・栗林三郎元衆院議員の次男。1987年の県議選2度目の挑戦で初当選を飾ったが、2年7カ月後の衆院選に県議を辞職して出馬したものの落選。そして95年4月の県議選で返り咲きし、現在通算3期目。