「死角を取り除け」と雪の壁の排除
好評な高齢者宅の除雪サービス事業(1月20日・月)
毎日の降雪も一段落した大曲市では除雪で道路片側にできた雪の壁の排雪作業を進めている。除雪車によって寄せられた雪の壁は場所によって子どもの背丈ほどにもなり、小さな子が歩いているとその壁が死角となって交差点や横断歩道の見通しが効かない状態。このため毎日の除雪作業も一段落した15日から道路の雪の壁を取り除く排雪作業を始めたもの。
排雪は主に市街地の通学路。ロータリー車とブルドーザーで雪の壁を取り除き、大型ダンプカーで運んでいる。今年は11月に30センチもの積雪を記録するなど大雪を心配させたが、12月に入ってからは比較的、降雪も少なく、年明け後も最高積雪は8日の65センチだった。降雪量も5日から8日までの寒波到来で20センチから14センチを記録したが、その後は穏やかな天候となって降雪量も多くて7センチほどと落ち着いた。
このため毎朝の除雪作業も一段落し、交通規制を敷いて道幅を確保する排雪作業となった。作業員たちは「除雪車が毎日、出動している時は玄関前には雪を置かないでくれと無理な苦情も多かったが、道路の雪の壁を取り除くと住民もホッとするのか苦情も少なくなる」と話す。
同市の除雪予算は約1億6000万円。市直営の除雪車10台と業者委託17社63台がこの予算で動く。燃料費も含めると2億円近い金額が雪に食われ、消えるという。
雪との闘いは除雪車だけでない。人海作戦も必要だ。同市では数年前から「高齢者等除雪サービス事業」を実施している。この事業は高齢者で、除雪車が置いていく雪の塊を寄せるのは困難な世帯のため、市から委託を受けた業者の作業員が除雪車が出動する度に毎朝出かけて玄関前の雪を寄せるもの。福祉事務所で一世帯当たり8000円で請け負っているが、今シーズンは98世帯から申し込みがあった。一人暮らしの女性からは「とても助かる」と喜ばれている。市では「除雪料として8000円負担してもらっているが、実際はその3倍ぐらいはかかってます」とサービスの充実ぶりを誇る。新潟県中里村の「雪国はつらいよ」の条例ミス報道が昨年暮れに話題になったが、この雪国での暮らしをいかに楽にするかはこうしたサービス面での工夫も必要だ。