県警なまはげNEWS隊

悪いごとする子はいねがー

ウオー、ウオーと大曲小で非行防止教室(7月5日・土)

 子どもたちの前に現れたなまはげ「ウオー、ウオー。悪いごとする子はいねがー」。5日、大曲小学校(武田覺校長)に赤鬼、青鬼の4匹の「なまはげ」が現れた。子どもたちが集まった体育館にドスン、ドスンと足音も高く現れ、「ウオー、ウオー」と雄叫びを挙げた。「街頭犯罪防止・青少年の非行防止に取り組む全国強調月間」として県警の「なまはげNEWS隊」が同校の5、6年生児童330人を対象に「非行防止教室」を開いたもの。

 ウオー、ウオーとケラミノやハバキを付け、大きな木製の出刃包丁に桶(おけ)を手にした4人のなまはげは奇声を挙げながら体育館に入った。集まった子どもたちは「ワー。なまはげだ!」とびっくりしながら迎えた。そして大曲警察署少年サポートセンターの婦人警察官が集まった子どもたちを前に「今日はなまはげNEWS隊が悪くないこと、悪いこと、絶対してはいけないことを教えに来たのですよ」と少年非行について一緒に勉強しようと呼びかけた。

 県警の「なまはげNEWS隊」は少年非行が低年齢化していることから、非行防止には早めにその芽を摘み取ることが大切と4人のお巡りさんがなまはげ姿となって、県内各地の小学校を回って非行防止教室を開こうと結成された。6月20日に秋田市の川尻小学校で開いたのに次いで県内で2回目の教室。

 子どもたちには「決してしてはいけないこと(非行)さがし」と題したテキストが渡され、行動例から「悪くないこと」「悪いこと」「悪いことの中でも決してしてはいけないこと(非行)」を10問の中から探し出すテストを受けた。その行動例は「みんなが待ち並んでいる列に、こっそりと割り込む」「相手が頭にくることを言ったのでなぐる」「お年寄りが目の前に立ったのに、バスで席をゆずらない」「駅前に何日も置いてあっただれかの自転車を、勝手に持って帰る」「友だちの万引きがうまくいくよう見張りする」などが書かれ、婦人警官が一問、一問を読み上げた。

 4人のなまはげは子どもたちの間を回って、しっかりと回答を書いているか、回答に間違いはないかなどをチェックしたり、読み上げられた問題によっては頭を抱えて悩んでみたり、怒ったりとジェスチャータップリのサービスも。

 「お年寄りが目の前に立ったのに、バスで席をゆずらない」などは心のマナーの問題だが、「用もないのにナイフを持ち歩く」は犯罪となり、悪いことの中でも決してしてはいけないことになる。子どもたちはなまはげと共に「悪いこと」「悪いことの中でも決してしてはいけないこと」の区別を学び、「勉強になりました」となまはげにメッセージを送っていた。

 見守っていた父母たちからも「悪いことと、決してしてはいけないことの区別は微妙だったが、これからの指導に役立った」とお礼の言葉があった。そして武田校長も「甘いジュースを飲み出すとクセになるように悪いことはクセになる。一方で勉強するというのは苦しいが、いつかは役立つもの。人間の心には悪いことをしようとする心がひそんでいるが、心の中になまはげを入れて悪いことを防止しよう」と呼びかけた。

 子どもたちに「いい心」を住み込ませたなまはげは「元気でガンバれよー」と声援を送ってドスン、ドスンと足音も高く会場を去った。