一日看護学生

大曲市の仙北組合総合病院

中・高校生が看護師目指して看護を体験(7月25日・金)

 レントゲン室で説明を受ける生徒たち大曲市の仙北組合総合病院で25日、将来看護への道を志す中学生、高校生を対象にした「一日看護学生」が開かれた。県看護協会大曲仙北地区支部(枝川かづ支部長)の主催で、大曲市仙北郡内4病院で開くもの。この日は大曲中、大曲南中、太田中、千畑中など5中学校からと大曲高、大曲工業、秋田修英高の3高校から女子25人と男子2人が参加した。

 女子は白衣に男子は淡いブルーの看護衣に着替え、病院新館4階の会議室で開会式が行われた。小野地章一院長は「看護の仕事は勉強したことがそのまま生かせる職業であり、自分のためにやるのではなく人の役に立つ職業です」と励ました。先輩として高橋和子さんと斎藤あゆみさんが「私の看護学生時代」「看護の喜び」と題して体験談を語った。

 高橋さんは高校1年の時、階段から足を踏み外して骨折、救急車で病院に運ばれ、「恐怖と不安でいっぱいだった時、優しく声をかけ安心させてくれたのが看護師さんだった」と看護師になる切っ掛けを語り、「看護学生時代、病院での実習では患者さんとコミュニケーションを取れず苦労したこともあったが、患者さんからの『ありがとう』の言葉で少しずつ成長させてもらった」と話した。

 斎藤さんは耳鼻咽喉科の病棟で喉の病気で声を失った患者、消化器科病棟で血を吐いた患者への看護の思い出を語りながら、「注射がうまいだけでなく、苦しんでいる患者さんの側にいて、優しい笑顔と温かい手を差し伸べ、患者さん、そして家族からも喜ばれ、私自身が成長していけるのが看護の喜びだ」と語った。

 27人の生徒たちは先輩のそうした話に熱心に耳を傾け、「あこがれだった白衣を着れて嬉しい。将来は看護師目指して勉強したい」と松岡杏奈さん(大曲中3年)。大曲工業高の佐貫哲平君は「テレビドラマで男の看護師が活躍しているのを見て感激した。かっこいいのでこの道を選ぼうと思った」と参加の理由を語った。

 二人の先輩の体験談の後、看護副総師長の深澤リャウ子さんが「看護師への道」と題して講演。続いて27人は2班に分かれて院内を見学。入院患者のための給食を作る厨房や人工透析室、リハビリ室、レントゲン科、臨床検査科などを視察し、それぞれの科や室で仕事の内容の説明を受け、看護の仕事を学んだ。レントゲン科では脳や肺の写真にビックリしながらも、レントゲン技師の説明を熱心に聴いていた。そして午後からは各入院病棟で患者さんたちとふれ合い、先輩の看護師さんたちと共に患者の手を洗ったり、洗髪、つめ切りなどの介護、産科では産まれたばかりの赤ちゃんを抱いて看護する喜びを味わっていた。