キャンプ場で流しソーメン

大曲市の子どもの自然ふれあい塾

オーッ、オーッ=山の中に響いた喜びの声(7月25日・金)

 「オーッ。オーッ」。緑濃いキャンプ場に子供たちの喜ぶ声があふれた。目の前を真っ白なソーメンが流れ、箸が踊った。大曲市子ども会育成連合会と市教育委員会主催の少年少女リーダー養成「子どもの自然ふれあい塾」が24、25の両日、同市内小友の市営キャンプ場で開かれ、25日昼には「流しソーメン」が振る舞われた。子供たちは24メートルの筒の中を勢い良く流れるソーメンを箸で受け止めては「うまい。おいしい」と大喜びだった。

 このふれあい塾はキャンプ生活を通して、自然とふれ合い、人とふれ合い、豊かな人間性と社会性を培う目的で開かれた。市内の小学5年生78人と市子ども会育成連合会の役員や市教育委員会職員、各公民館職員、それに秋田修英高校のボランティア15人の合わせて40人の大人たちが世話役として参加した。

 子供たちは家庭から初めて離れてのキャンプ生活だったが、24日夜はキャンプファイヤーを囲んで、山の神が語る昔話や花火を楽しんだりして、自然に包まれながら宿泊する体験をした。そして25日は午前6時に起床。座禅の修行、朝食後、近くの農業科学館へ移動して広場でグラウンドゴルフを大人と一緒に楽しんだ。

 キャンプ生活の目玉は流しソーメン。子供たちに思い出になるお昼にしたいと世話人たちが考えた末に生まれたアイディアだった。水道管に使われる直径12センチの塩び管を半分に切り取って、24メートルにつなぎ合わせた。そして約130人分のソーメンをゆでた。子供たちは管を中心に向き合った。水が勢い良く流れる。

 「さあ。行くぞ」と世話人の大人たちがソーメンを流すと「オーッ。オーッ。来た。来たよ」と歓声を挙げ、箸を突っ込む。ソーメンの束を箸で受け止め、ツルツルと飲み込んだ。「ウーン。うまい」。24メートルの長さの管を挟むように囲んだ子供たちから嬉しい声が沸き上がり、世話人の大人たちも満足そうな表情で見守っていた。「普段の倍以上も食べた。おいしかった」と腹をなでる子供もいた。流しソーメンはいい思い出となったようだ。