中仙町の道の駅で販売へ
大曲市の佐藤ミチルさん「そのまんま弁当」をデザイン(7月31日・木)
県内初の「道の駅の駅弁」の発表を兼ねた試食会が29日夕、中仙町の道の駅レストラン「やおとめ」であった。行政関係者ら約80人が「そのまんま弁当」と名付けられたカラフルなおにぎり弁当を試食したが、「コンビニと違って、手作りらしい味わい」と好評だった。同駅のレストランでは明日1日から「そのまんま弁当」を650円で発売する。「まんま」は秋田弁でご飯の意味。弁当を提案した「元気もり森組」代表の佐藤ミチルさん=大曲市通町=は「食材に地産地消を推奨し、農業と商業を結びつけ、活性化を図りたい」と話す。
元気もり森組は佐藤さんの出身校である角館高校の同窓会のメンバーが昨年秋に集まった時に結成した。「元気でもりもり食べよう」との集まりだったが、話し合っているうち「道の駅は『駅』なのにどうして駅弁がないの?」という単純な発想から「駅弁を作ってみよう」とアイディアが生まれた。
デザイナーでもある佐藤さんは昨年3月に「花火ラーメン」を生み出し、母親が経営する食堂「みちるや」のヒット商品とした。そして今年は県のカフェランチコンテストで、佐藤さんの「雪味ランチ」が優秀賞に輝くなど食べ物のデザインにも凝っている。「道の駅の駅弁」を思い立った佐藤さんは、そのデザインを考え、元気でもり森組が中仙町の道の駅レストランに販売を呼びかけた。そしてこの日の発表を兼ねた試食会となった。
道の駅弁当「そのまんま弁当」は海苔(のり)を巻いたおにぎりと、梅漬けの汁でさくら色に染めたおにぎりに、塩をまぶした真っ白なおにぎりの3種類。それに秋田を代表する漬け物「いぶりガッコ」、中仙町特産の杜仲豚のアスパラまきソティー、山菜のサクとキノコの煮物などからなっている。
海苔を巻いたおにぎりは中に鮭のボタッコを入れ、大曲の玉川では今も鮭の放流が行われていることを伝え、黒い海苔は大曲の花火の夜空をイメージとした。そしておにぎりの三角の頂点に赤いスジコを添え、花火の華やかさを出した。さくら色のおにぎりは中仙町の八乙女山のサクラを表現した。そして真っ白なおにぎりは本物の「あきたこまち」の味を味わってもらうため塩をまぶしたおにぎりとした。
試食会では中仙町自慢の「ドンパン節」の手踊りも披露され、和気あいあいとしたムードの中で味を楽しんだ。弁当名「そのまんま弁当」は商標登録する予定と佐藤さん。弁当は佐藤さんの食堂「みちるや」でも8月1日から販売する。