襲われそうな時は逃げるが一番

神岡町の平和中で護身術講座

大曲署員が全校生徒に技を指導(6月5日・木)

 護身術を試す生徒たち神岡町の平和中学校(杉山武志校長)で5日、全校生徒を対象に「護身術講座」が開かれた。5月1日夜7時ごろ自転車で下校途中の女子生徒が国道13号線から少し離れた町道で車にまといつかれた報告もあって、万が一の場合に備えるようにしたいとPTAから学校に相談があり、大曲警察署に講師派遣を依頼した。

 大曲署から石井伸一少年係長をはじめ地元の神岡、北楢岡両駐在所のお巡りさんら5人が同校を訪れ、体育館で212人の全校生徒と17人の先生たちを相手に護身術を使っての逃げ方を指導した。石井係長は「護身術は相手を制圧するのではなく、逃げるための技だ。究極の護身術は自分は大丈夫だろうではなく、そうした被害に遭わないよう危険な状況を作らないことが一番」と生徒たちに呼びかけ、「危険と思ったら逃げること。恥ずかしがらず大声を挙げて逃げることで、それでも組み付かれたら指でもどこでもかじって逃げること」と強調していた。そして片手を握られた時に逃げる方法として片手外回し、片手内回し、ろせ抜き、合掌抜きなどの技を指導していた。片手を握られてもそうした技を使うと簡単に襲った側の手が離れた。

 後ろから抱きつかれた時は左足を前に出して体を回転させながら肘(ひじ)を相手にぶっつける方法や一番力の弱い相手の小指を握って、反対方向に折り曲げる方法なども教えた。「もしもの時はビックリしてしゃがみこまないで、まず逃げることを第一にこうした技を思い出してほしい」と石井係長。練習を通じて技を身に付けた生徒代表がステージに登壇して見本を示していたが、その一人、渡部真央さん(3年)は「襲われた時は少し役に立つと思ったけど、こういう目には遭いたくない」と話していた。講座の合間には生徒たちに防犯ブザーを見せながら、「自己防衛意識を高めるのが一番」と生徒たちに呼びかけていた。