大曲市で水防訓練

市郡内の消防団500人

洪水に備え木流し工など技術を磨く(6月6日・金)

 丸太を組み合わせた川倉工大曲仙北地区の水防訓練が6日、大曲市の雄物川河川敷で行われた。これから雨の季節に入るため、消防団の士気の高揚と洪水に備えた水防技術の向上を図ろうと毎年実施しているもの。大曲市と郡内13町村の消防団約500人が参加。県仙北地域振興局長や大曲市と仙北郡選出の県議、そして大曲市長をはじめ各町村長ら来賓約200人が訓練を見守った。

 訓練は県指定水防管理団体連合協議会大曲市仙北郡支部長の佐藤清雄田沢湖町長を統監に大雨によって雄物川の水かさが上がり、大洪水が発生、大曲市角間川町から松山までの堤防に決壊の恐れが生じたと想定して▽木流し工▽シート張り工▽川倉工▽積土のう工の4種類の訓練が実施された。

 木流し工は長さ8メートルほどの杉の木を堤防の斜面から増水した河川に流し、水勢を制御するもの。シート張り工は堤防が決壊しないようのり面を保護する作業。川倉工は長さが違う3種類の丸太18本をやぐらのように組み立て、堤防斜面に築くものでこれも水勢の制御と堤防のり面の保護という役目を果たす。そして積み土のう工は堤防からあふれ出す水を防ぐ作業。

 いずれも堤防を守るには欠かせない水防工法。それぞれの作業はリーダーを含め、11人編成の小隊で行う。団員たちは1カ月半前からそれぞれの地域で訓練を積み重ね、この日の本番に臨んだ。丸太をやぐらのように組む川倉工では三角形に組んだやぐらの上に乗った団員たちが「縄だ。なわをよこせ!」と気合の掛かった声を絞り出し、懸命に丸太を縛り上げていた。来年はこの場所で2000人規模の東北大会が開かれる。