故・御法川代議士の長男

衆院選秋田3区へ事実上の出馬表明

信英氏「父の意志、果たせなかった夢を成就させたい」(6月29日・日)

 記者会見する御法川信英氏故・御法川英文前衆院議員の自民党秋田県支部連合会と県田沢疎水土地改良区、御法川家の合同葬が29日午前11時から大曲市民体育館でしめやかに営まれたが、喪主の長男・信英氏(39)は喪主あいさつで「各界、ご歴々の方々、多くのご参列、本当にありがとうございました」とお礼を述べると同時に「父は39歳で県議初当選して以来、地元秋田のため、日本のため一心不乱に政治活動してきた。夢半ばで病に倒れた父の悔しさを思うと残されたものとしての責任を感じる。私も父が県議初当選した時と同じ39歳となった。父の意志、果たせなかった夢を後援会、家族と一丸となって成就させたい」と事実上の衆院選への出馬表明と受け取れる言葉であいさつを締めくくった。

 葬儀は森喜朗前総裁を葬儀委員長に行われ、多くの衆参両院議員、秋田県知事、県内市町村長、支持者ら1800人が参列。長男・信英氏の喪主あいさつは波紋を呼んだ。

 信英氏は葬儀後の39日法要と会食が行われたエンパイヤホテルで記者会見し、「父の果たせなかった夢とは」の質問に「ひと言で言えば政治の道を歩んでいくという決意。政治の道もいろいろあり、私一人では決められない。後援会、地域の皆さんと相談し、意見を聞いた上で決めたい。3区から立つとはまだ決めてない」と答えた。

 一方で「3区は父がお世話になった選挙区。地元に対し、役に立つことはしたい」と意欲を見せた。そして「3区から信英氏に出てくれと期待の声があるが」との質問には「政治の経験も実績もないのに父の長男と言うことで期待されていることはありがたい」と答え、「父は地元秋田、大曲仙北の農業に政治の役割を果たしたいと終始一貫してやってきた。私もそれを見習いたい」と述べた。

 衆院選秋田3区は現職の村岡兼造氏(71)と故・御法川英文氏がコスタリカ方式で御法川氏が比例に回っていたが、次の選挙からは御法川氏が小選挙区から出馬することになっていた。しかし、御法川氏が4月24日に67歳で病死したことから、自民党秋田県連は村岡氏を擁立する方針を打ち出している。

 会見を見守っていた御法川氏の秘書は「まだ本人の口から3区から出馬するとは言えないだろう。自民党は既に村岡代議士の擁立で決めており、信英氏が3区から出るとすれば無所属で一気に進むしかない。雄平仙(雄勝・平鹿・仙北)で約28万人の有権者を抱えている」と3区での戦いを既に覚悟している模様だ。

 御法川信英氏=1964年5月25日生まれ。横手高校、慶応大学法学部卒。秋田銀行に入行後、父・英文氏の秘書に。97年から99年までアメリカ・コロンビア大学院に留学した。