西仙北町長選

7月15日に告示

小松町長、「合併までの課題解決するのが責務」と会見(6月30日・月)

 任期満了(8月10日)に伴う西仙北町の町長選は7月15日告示、20日に投開票が行われる。現職の小松隆明町長(55)は3月定例議会で3選目指して立候補を表明、今のところ小松氏以外に動きはない。小松町長は30日、役場で合同記者会見に臨み、「平成7年8月に着任して以来2期8年間、『夢のある優しい古里・西仙北町』を目指して私なりに精いっぱいやってきた。中でも遅れが目立っていた社会資本の整備には力を入れ、国は直轄事業として強首地区の輪中堤、国道13号刈和野バイパスを行った。そして県は県道の整備を、町としては役場建設、刈和野小、双葉小の改築、温泉施設『ユメリア』の開業、さらに秋田自動車道刈和野インターチェンジの建設を行った。これらに投資した事業量は国・県、それに町直轄を合わせ7〜800億円となり、県内でもトップクラスと言える社会資本の投資となった。いわば積極的な攻めの行政をやってきたつもりだ」と振り返った。そして「市町村合併という新しい課題が生まれた。3期目は1年8カ月だけの任期となるが、合併後の新市でやるべきこと合併までにやるべきことを分けて、残された課題を解決するのが私の責務」と出馬理由を語った。

 雄物川改修事業として強首地区で実施された国の事業である輪中堤は200億円、そして国道13号刈和野バイパスも150億円、その間には県道本荘・西仙北・角館線の整備も進んだ。町の事業としては町長就任1期目に念願の役場建設で20億円、刈和野小改築20億円、双葉小改築15億円、温泉施設「ユメリア」は35億円と投資した。さらに高齢者ふれあいセンター、強首多目的研修センターの建設、そして昨年4月には悲願でもあった秋田自動車道刈和野インターチェンジも10億円かけて開通させた。膨大な社会資本投資がこの8年間に行われた。

 小松町長は「一町民として町を観た時、遅れているのは社会資本だと思った。その遅れを取り戻すためこの8年間は無我夢中だった。町の年間予算は50億から55億円。厳しい財政事情だが、平成2年から過疎の指定を受けたのでその過疎債をフルに利用して社会資本整備に力を入れた」と語った。

 自動車道のサービスエリアはあってもインターチェンジはない同町にとって刈和野ICの建設は利便性を高めるためにも最大の悲願だった。しかし、「高速自動車国道法」という厚い壁があって町独自でのIC建設は阻まれた。だが、町が建設する「活用施設」と高速道路を連結させることができるよう法が改正されたのを機に近隣の観光情報を提供する「ぬく森プラザ」を西仙北SAに隣接して建設、それを利用して一般道路とを結ぶ実質的なICを昨年4月10日に開通させた。全国的にも注目された事業だった。

 「ICの維持管理費は町が負担するという条件で認められた。全国の自治体から視察が次々と訪れるなど国、道路公団へのアピール効果はあった。しかし、貧しい自治体で年間の維持費3350万円を負担するのは厳しい。制度改正を国に要望している」と語った。

 刈和野ICは温泉施設「ユメリア」を運営している町の第3セクター「西仙北温泉センター」が管理運営している。温泉宿泊施設の「ユメリア」はパートも含め60人の雇用の場となり、年間1億2000万円の人件費をまかなう施設にもなっている。収支トントンの採算ラインを維持している。

 これからの課題は少子高齢化であり、一次産業の農業を足腰の強いものに育成したいとも語った。しかし、再選されても合併までの任期で1年8カ月。「市町村合併は民意に照らして決断した。町の新総合発展計画では▽地域性を活用した創造性豊かな産業の開発▽健康で思いやりのある福祉社会の実現▽情操豊かな町民教育の振興─の3本を柱としており、これを合併後の新市に反映できるようきっちりと示したい」と語った。

 1947年8月23日生まれ。横手高校から神奈川県小田原市相洋学園高校卒。横浜市の材木問屋に勤務後、父の経営する三光製材所に入社。81年、同社代表取締役に就任。88年、町議初当選して2期目途中の95年8月の町長選に出馬、初当選した。雄物川中流改修促進期成同盟会長などの公職に就いている。自宅は刈和野字愛宕下246ノ1。