大曲図書館で仏画展

こころいやす仏さまの絵

仏画に魅せられ、描き始めて7年(3月4日・火)

 大曲市立図書館で佐々木柳子さん(53)の「仏画展」が開かれている。文殊菩薩や普賢菩薩、大日如来、観世音菩薩、天女の舞いを描いた「飛天」など仏画7点と地獄絵の掛け軸5幅が展示されている。訪れる人たちは仏さまの包み込むような目の優しさに「心がいやされます」と熱心に観賞を楽しんでいる。

 佐々木さんは同市蛭川上屋敷の曹洞宗「見秀寺」住職・佐々木正秀さんの妻。以前から仏画に興味を持っていたが、子供もも成長したことから仏画を描くことを趣味にしたいと友だちに誘われるまま7年前から秋田市で「仏画教室」を開いている塩谷彩峯さんに週1回通い始めた。

 仏画の魅力は「描いているだけで心が安らぐから」と佐々木さん。「描いている時だけでなく、絵が完成した時の喜び、感激も言いようがない」とも。日本画用の水性絵の具をにかわで溶かし、細い筆を手に色紙大のものでも4日から1週間、ふすまほどの大きさになると2カ月から3カ月もかけて描く。根を詰めての作業だが、「仏さまの姿が浮き上がり、目を入れる時の緊張感は何とも言えない」と仏画を描くことで仏さまと一体となれた喜びを語る。

 確かに図書館に飾られた文殊菩薩や普賢菩薩などの仏画を観ているとその優しい目から感動を受け、救われるような思いがする。一方で閻魔さまににらまれ、地獄に落とされた人たちの阿鼻叫喚の姿を観ていると怖さと恐れ、それでいてユーモアさえ感じさせる。地獄絵は見秀寺の本寺である六郷町の「永泉寺」から借りて模写。血の池地獄、焦熱(しゃくねつ)地獄、火の車に乗せられ苦しむ人たち。鬼に舌を抜かれる姿、そして鬼に追われた子どもたちがお地蔵さまに救いを求め、すがりつく様子など地獄絵は迫力いっぱい。

 仏画を描く佐々木さん「地獄絵を描いている時は『気持ち悪くないの?』と良く言われたけど、怖いとかは全然、思わなかった。素直な気持ちで模写しただけ」と佐々木さん。檀家から依頼を受けて仏さまを描くことも。これまで友だちと二人展を市内で開いたほか、通っている秋田市の教室の仲間と毎年1回、県立美術館で発表会も開いている。図書館での仏画展は今月いっぱい。