最長老の山本議員、引退へ(3月20日・木)
大曲市議会の最長老議員となっている山本三治郎氏(75)=丸子町=が20日閉会した2月定例議会を最後に議員を引退する。山本氏は旧国鉄職員から1955年(昭和30年)の市議選に出馬、初当選を飾って以来、通算10期40年の議員を務めた。初代市長の福原定吉(故人)に始まり、現在の高橋司市長まで5人の市長のもと、ベテラン議員として議会采配に手腕を振るった。自民党に籍を置き、副議長、議長の重責もこなした。
激することなく、温厚な人柄は議員仲間からも市職員からも親しまれた。支持者からは「まだやれる。頑張ってほしい」と懇願されたが、「娘や孫と同居はしているが4年前に妻を亡くして以来、身の回りのことは自分でやらなければならず議員を継続する気力がなくなった」と語った。
「議員として一番の思い出は当選して2年目の昭和31年、市の財政が破綻して赤字再建団体になった時だった。36年には赤字再建団体から抜け出したが、予算を組むのにも国の承認が必要で、2代目の板谷五郎左エ門市長(故人)と自治省に何度も陳情に行ったものだった。道路に砂利を敷く予算を何とかしてくれと言っても中央の役人は『なぜ道路に砂利を敷くのか?』と首を傾げる。東京の道路は舗装されているが、地方はまだ砂利道だった。デコボコになった砂利道に砂利をまいて穴埋めしなければならない。それが中央の役人は分からないものだから苦労したものだった」と思い出を語った。