協和町長選

山谷町長、2期目へ向けて抱負

小学生の医療費無料化は市町村合併後も継続したい(3月26日・水)

 任期満了(4月29日)に伴う協和町の町長選に向けて出馬表明している山谷屮二町長(70)は26日、町役場で記者会見し2期目に向けた抱負などを語った。山谷町長は昨年12月定例議会で再選に向けての出馬表明している。町長選は4月22日告示、27日投開票となるが、今のところ立候補を表明しているのは山谷氏だけでほかに動きはない。

 山谷氏は前回(1999年4月)の選挙戦に町収入役から出馬、一騎討ちを制して初当選した。2期目に向けて「選挙戦では8つの公約を述べ、そのほとんどを実行してきた。第一に手がけたのは行政改革だった。町民センター『和ピア』は28億円かけたが、うち22億円は起債を充てた。町財政が厳しくなるかと心配したが、すばらしい建物で多くの町民から利用してもらっている。町の負担は大きかったが、人件費を抑えようと職員定数を10人減らした。借金が増えても仕事はしなければいけない。借金に縛りを掛け、返す金の90%しか起債を起こさない工夫をした」と行革に力を入れてきたことを強調。

 さらに農業基盤整備の実施で複合経営の確立を図り、町商工会にも補助金を出して商工業の活性化、そしてゴミの減量化に向けてのリサイクル事業や下水道の整備に力を入れたと述べた。下水道は58%の普及率となり、トイレの水洗化も46%となったという。

 また子育てにも力を入れ、2000年度からは全国でも珍しい小学生の医療費無料化といったユニークな政策も実施。年間1000万円ほどの予算を注ぎ込んでいるが「子どもを持つ家庭から大いに喜ばれている」と胸を張った。さらに第1から第2子までは「健やか手当て金」として5000円、第3子の出産には1万円の手当てを出していたが、その差をなくそうと03年度からは1万円へと統一する。

 高齢者の生きがい対策として「やすらぎの里」を建設。お年寄りの介護、デイサービス、在宅介護支援施設として活用している。一方、情報化・国際化に向けた人材育成としてALT(英語指導助手)のほかにCIR(国際交流員)の2人を町で招へい、小・中学生から一般も対象に夜間も英会話講座を開いてもらう条件で専用住宅を建てた。また「町の活性化は地域の活性化から」と小さな集落には100万円、大きい集落には300万円を限度額に「ミニふるさと創生事業」を展開。これに16集落が参加して町の花壇整備やミニ公園整備など地域の人たちが自ら取り組んでいる。

 山谷町長は「小学生の医療費無料化は市町村合併が実現したら難しいかと思うが、何とか継続できるよう頑張りたい」と述べた。そして合併までの2年間ではまだやり残している町道や農道など住民生活に密着した整備に力を入れたいと話した。懸念となっているのは町内にある6つの小学校。そのうち4校が複式学級となっており、学校統合は大きな課題。「合併までは無理だろうが、何とか話し合い、統合を計画に乗せたい」とも語った。そして国土交通省から5億3000万円の分担を受け、総事業費11億円を投じて国道46号線沿いに建設する「道の駅」を市町村合併となる05年4月1日オープンを目指して建設したいと力を入れた。「道の駅を拠点に国道46号の整備を国に求めたい」と山谷町長。

 山谷氏は秋田南高(現・秋田高)卒、明治大学文学部中退。1953年4月、旧荒川村教育委員会に勤務。協和町教育委員会教育次長、町民課長、企画開発課長などを経て88年から98年12月まで収入役を務めた。自宅は同町境字苅谷沢46の3。