大曲市で技能功労者表彰式

日本料理の山本氏ら3人受賞

「物づくり」の現場を支えているのは職人の技能と栗林市長(11月7日・金)

 表彰を受ける3氏大曲市の平成15年度技能功労者表彰は7日、ゲストハウス「フォーシーズン」で挙行された。技能功労者として表彰を受けたのは日本料理の山本浩(こう)氏(56)=大町=、石工
業の吉野正氏(59)=大花町=、木工業の鈴木英俊氏(59)=高関上郷=の3氏。表彰式には辻久男、渡部英治両県議、市議会議員ら来賓、そして功労者と同じ業界や友人、知人、家族ら約100人が出席した。

 技能功労者表彰は技能者の社会的、経済的地位及び技術水準の向上を図り、市産業の発展に資することを目的に1988年に創設。以来、秋まつりの終わったこの時期に功労者の表彰式を行っている。今年で16回目を迎え、これまで51人の技能者が表彰されている。

 表彰式で栗林次美市長は「わが国の産業経済及び雇用状勢は依然として先の見えない不透明な状況で、本市もその状勢は極めて厳しい。だが、産業の基礎となる『物づくり』の現場を支えているのは『職人』の優秀な技能であり、今後も重要視される」と述べ、「表彰制度をより充実させ、若い人たちに夢と誇りを持てる技能者になってもらうようにしたい」と式辞を述べた。続いて大曲技術専門校の成田治俊校長が業界、団体からあった7人の候補者から3氏を選考した経過を報告した。そして栗林市長が3氏に表彰状と「大曲市技能功労者」とケヤキに刻まれた表札、記念品を贈呈した。

 来賓を代表して辻、渡部両県議が祝辞を述べた。そして受賞者3氏がそれぞれ「この賞に恥じることがないようなお一層の精進と努力を重ねたい」などと謝辞を述べた。

  それぞれの功績は次の通り。関連記事はhttp://www.kennichi.com/news03/Oct/n031016.html

 ◇山本浩氏=1973年4月に調理師免許を取得。以来、技術の向上に努め、99年には厚生大臣が認定する「専門調理師」、労働大臣が認定する「調理技能士」となり、02年には厚生労働大臣表彰を受けている。大曲調理師会会長時代の97年、秋田新幹線・新大曲駅の誕生に合わせ、ほかの役員と協力しながら「大曲の花火弁当」を創案、好評を博した。後進の育成にも努め、優秀な後継者を輩出。現在も二人の後継者を育成中で、秋田県日本料理コンクールなどへの出展に向け、熱心な技術指導をするなど常に業界の発展にも尽力している。

 ◇吉野正氏=1959年4月、石工の父に師事し、69年4月に現在の吉野石材店を継承する。81年4月から大曲仙北職業訓練協会理事として、また大曲仙北石工業組合長として長年にわたって職業訓練事業に貢献、業界発展と技能振興に努めた。温厚誠実な人柄で、厳しい管理を常に現場で行う姿勢は業界でも評判。自社で5人の見習工を養成し、技能五輪全国大会の秋田県代表として送り出し、優秀な成績を収める技能工を輩出。石工指導員、技能検定準備講習会の講師として意欲的に取り組み、後進の指導育成に残した功績は大きい。

 ◇鈴木英俊=能力専門校などで5年間の修行を終えた後、市内の指物店や木工所で技能の習得に努め、1966年に現在の「鈴木木工所」を開業。一般住宅の家具から地域職業訓練センター、大曲市産業展示館の飾り棚、建具など後世に残る作品を数多く手がけ、一級技能士としての確かな腕前は業界でも評判だ。また大曲木工技能組合長、大曲仙北職業訓練協会理事など要職を歴任、業界の発展にも尽力した。さらに79年から4年間、大曲仙北共同高等職業訓練校木工科の指導員として活躍。大曲仙北職業訓練協会理事、大曲木工技能組合長として業界発展に努めている。