動くな!、金を出せ!

大曲市四ツ屋郵便局

拳銃を持った男が押し入る=強盗訓練(11月8日・土)

 拳銃を手に金を出せと脅す犯人=訓練黒っぽい帽子に濃紺のジャンパーと作業ズボン、おまけに黒のサングラスにマスク?。どう見てもあやしい男が7日午後4時ごろ、大曲市の四ツ屋郵便局(佐藤正幸局長)にスーと入ってきた。そしていきなり拳銃を威嚇射撃し、「動くな!。静かにしろよ!。金を出せ。早く出すんだ!」と大声で叫んだ。大曲警察署と同郵便局との連携による「模擬強盗訓練」。

 男はカウンターに飛び乗って電話応対している佐藤局長に「何をしている!。言うことを利けないのか」とさらに威嚇射撃し、窓口にいた女性職員が差し出した現金を紙袋に入れさせ逃走。その間、数分。窓口にいた2人の男性職員がカラーボールを手に外に待たせていた車に乗って逃走した犯人を追いかけた。

 県内では今月4日に小坂町の七滝郵便局に男が押し入り、ガソリンをまくぞと脅して現金を奪って逃走する事件が発生したばかり。幸い犯人は局員が逃走する車に投げつけたカラーボールが手がかりとなってスピード逮捕されたが、これから年末にかけていつこうした物騒な事件が発生するか油断にならない。そのためには心の備えが大切と大曲署の協力を得ての訓練となった。

 犯人役となった警察官はカウンターの上で迫力一杯の強盗を演技。カウンターの職員3人を含め16人の職員は両手を挙げて見守った。そして犯人の服装や人相などを記憶に止めようと冷静に応対した。非常ベルも鳴り、局内は緊迫したムード。大曲郵便局や花館郵便局など周辺の郵便局からも局長らが訓練を参考にしたいと視察に訪れていた。

 訓練終了後、犯人役を務めた警察官らは「今回は拳銃を使っての犯行を試みた。動くなと言ったのに動かれると危機感を感じる。犯人を刺激するような行動はむしろ危険だ」と注意。さらに「相手は拳銃を持っており、深追いするよりも、どんな服装だったのか、髪の色、人相など情報を警察に多く知らせる努力をしてもらいたい」と指導していた。

 小坂町の郵便局の強盗ではカラーボールが威力を発揮したが、四ツ屋郵便局でもカラーボールはお客さんの目に入るカウンターに置いている。「見えない警戒よりも見せる警戒で防犯に努めているんです」と佐藤局長。「これからもイメージトレーニングに努め、いざというときに備えたい」と気を引き締めていた。