楽器まつり演奏会
歌と演奏で感動を与え、ミュージカルで喜びを(11月24日・月)
全校音楽で知られる大曲市大川西根小学校(倉橋正伸校長)の「第33回楽器まつり演奏会」が23日、市民会館で開催された。今年も全校児童94人がステージで歌い、演奏し、ミュージカルでは弾けるようなドラマを演じ、お父さん、お母さん、祖父母、地域の人たちに大きな感動を与えた。音楽を通じて積極的な子どもたちに育てたいと1961年に誕生した「全校音楽」は、全国はもとより海外からも教育関係者が視察に訪れるなど数々の評判を呼び、今年で42年の歴史を刻んだ。
倉橋校長は「今日は94人の子どもたち全員が主演です。いつものわが子と違った輝ける姿に感動することでしょう。おじいさん、おばあさん。ステージで歌い、演奏し、弾けるような孫たちの姿を楽しんで下さい」と呼びかけ、全校音楽を支え、楽器を寄贈し続けながらも去る3月に病死した秋田振興株式会社の小原陽太郎社長(当時)と今月3日に98歳で亡くなった小原徹太郎会長に「ゆっくりと子どもたちの音楽をお聞き下さい」とお礼を述べた。
全校音楽は創立110周年賛歌「はばたきマーチ」で幕を開けた。4年生から6年生はバイオリン、チェロ、ベースなど弦楽器から管楽器、打楽器を手に演奏し、その音楽に合わせて1年生から3年生が入場行進して合唱する。小さな子どもたちが口をいっぱい広げて歌う姿には誰もが感動する。歌うだけでなくリコーダーやピアニカを手に演奏もする。
有名な映画音楽「サウンド・オブ・ミュージック」の前奏曲ではアルプスの草原を駆け抜ける風をオーケストラが見事に表現し、3年生以下の低学年が「ドレミの歌」を合唱した。名場面を彷彿(ほうふつ)させるような歌と演奏に会場からは大きな拍手が沸いていた。太鼓のリズムが心地よいアフリカンシンフォニーでは聴衆をリズムで踊らせ、「浜辺の歌」では美しい合唱で酔わせた。
コンサートマスターの深谷夏海さんは「6年生にとって今日が最後の演奏会となった。この6年間、市民会館で演奏できたのを誇りに思う。これも先生、お父さん、お母さん、そして地域の皆さんが支えてくれたおかげです」とお礼を述べた。
休憩後はウエストドリームミュージカル「しあわせの卵」の公演だった。6年生が「総合的な学習」の時間で、5年生の後半から半年かけてオリジナルのストーリーを考え、脚本を書いてきた。秋田市の親子ミュージカル指導者のさとう修三さんがその脚本を元に演出指導し、児童のお母さんでもありエアロビクスインストラクターの三浦京子さんが創作ダンスを教え、同市でピアノ教室を開いている高橋千春さんが演奏を協力した。そして14人の職員が一体となって手助けした。
親も住む家もないダーティボーイズと呼ばれる仲間たちを主人公にしたストーリーは時には笑いを誘い、時には涙を誘った。そして無心に歌い、ドラマを演じる西根小の子どもたちの輝かしい演技力は会場を埋めた大人たちに大きな感動を与えて幕を閉じた。