ふれあいの郷「まつくら」がオープン
大曲市の旧松倉小の校舎を改造、作業を通じて生活支援(10月2日・木)
大曲市社会福祉協議会が運営する知的障害者更生施設「ふれいの郷『まつくら』」が1日、オープンした。01年3月に廃校した松倉小学校を活用した福祉施設で国と県、それに大曲仙北西部地区5市町村(大曲市、神岡町、西仙北町、協和町、南外村)の補助で整備した。定員40人の国の認可施設となり、生活指導、作業指導を通して日常生活に必要な基本的生活習慣を身につけ、集団生活への適応と協調性を養うのを支援する。
建物は木造二階建てで約932平方メートル。敷地は約1万1000平方メートル。建物は市が無償で譲渡、土地も市から無償で借り受けた。そして送迎用のバスなど備品購入費を含め約7800万円の事業費を投じて整備した。木造の廃校を利用した福祉施設は県内でも初めてという。
建物一階は作業指導室、食堂、厨房、面談・指導員室などからなり、二階は事務室、休憩室、会議室など。先月18日に閉鎖した大曲市福祉作業所の高井慶蔵所長を施設長に生活指導員や作業指導員、栄養士、送迎用バス運転手などスタッフ7人を新たに試験採用。パートも含めて12人体制で運営する。利用者は福祉作業所に通っていた25人と4町村から通う8人の合わせて33人でスタートした。
1日の開所式には利用者と保護者、それに5市町村の首長ら来賓、松倉地区住民代表ら200人が参列して開所を祝った。施設オープンに合わせ、大曲地区社会福祉協議会からパソコン購入費が、大曲婦人ボランティアの会からは軽自動車、そして株式会社本間からはガス器具の寄贈があった。
有明秀太郎市社会福祉協議会長は「108年の歴史を刻んで幕を閉じた松倉小学校の姿をできる限りそのまま残し、玄関前に掲げている時計もそのまま使用した。施設運営の絶対的な条件は地元の協力体制だが、その点、快く受け入れてもらい感謝したい。利用者も自然に恵まれたこの地でおおらかな気持ちで活動できると思う」と謝辞を述べた。
新しい施設ではこれまでの花火の玉皮作りだけでなく、広告用の紙折りや農作業、そして木工作業と多様な体験を通じて社会生活への適応を支援したいとしている。