渋谷重弘展・その多様な表現

六郷町の学友館、湧太郎で開催

不思議な魅力を伴った作品が観る者を足止め(10月2日・木)

 六郷町の学友館で「渋谷重弘展・その多様な表現」が開かれている。渋谷さんは1946年、同町生まれ。70年に岩手大学を卒業後、72年に渡仏。洋画でも日本画でもデザインでもない独特な表現方法を編み出し、パリでのアート展で作品を発表。74年の「Gran Premio i sette colli di Roma」ではグランプリを受賞。国内のアート展でも数々の作品を発表し、01年には秋田県芸術選奨を受賞している。現在、秋田公立美術工芸短大教授。

 第1会場の学友館に33点の作品、第2会場の名水市場湧太郎に17点の作品を展示している。渋谷さんは「自己表現する内容、方法、技法、素材は作家個人がどのように感じどのように社会と関わってきたかで異なる。従来の日本画、洋画という分け方、デザインと絵画の分け方、平面と立体という分け方も時によってはその境界線が交差することもある」と表現方法を技法や素材にとらわれない自由なイメージの世界を描き出した。

 学友館には「R飛行?回帰」「羽州手這坂口説」「歌う人」「まだ歌う人」「屈折率」などF150号の大作からF30号などを展示している。初めての人にとっては渋谷さんの描くイメージの世界は〃迷路〃に入った様に思考回路が混線し、戸惑い、混乱するが、なぜか不思議な魅力にとらわれ作品の前から離れ難くなる。京壁材、紙、銅、アクリル絵の具、墨、油絵の具、顔料、ウレタンなど多彩な素材を使ってアートを表現をする。不思議で、それでいて一種のあやしい魅力を伴って来る。

 作品展は26日まで。学友館は月曜日休館で入館料は一般・大学生210円。高校生以下は無料。湧太郎は無料。