大曲西道路

開通前の自動車道を開放

働く車に乗ったり、二度と入れぬ道路の散策楽しむ(10月13日・月)

 地域高規格道路「国道105号大曲西道路」の一部が26日、開通するのに先立って12日、飯田インターチェンジ(IC)で「開通プレイベント」が開催された。高規格道路は自動車専用道路のため、開通すると歩行者は入ることが出来ないため、その前に自動車道を開放して楽しんでもらいたいと大曲西道路建設工事安全協議会が企画した。IC付近の道路には子ども縁日コーナーやおもしろ自転車コーナー、竹馬、そして土木現場で働く車などが展示され、路上で遊ぶ子どもたち、開通前の道路を散歩しながら二度と見られない西道路からの眺めを楽しむ市民でにぎわった。

 大曲西道路には秋田自動車道大曲ICへのアクセス道として、また市街地の交通混雑の解消と地域活性化の期待がかかっている。将来は「本荘大曲道路」として日本海側と内陸部を連結する循環型交通ネットワークを形成する道路としても位置づけられている。西道路は国道13号大曲バイパスから大曲ICまでの総延長6.8キロで、今回開通するのは同市内小友の「山根IC」から「飯田IC」までの約3.3キロ。一部開通とは言え、大曲ICへとつながる設計速度80キロの自動車道となるだけのその経済効果は大きい。飯田ICへ連結する同市の都市計画道路「飯田線(総延長約3キロ)」は今月1日に開通している。

 工事は1997年から始まった。将来の幅員は片側2車線の22メートルだが、当面は対面交通で車道幅は7メートル。用地取得費を含め、これまで約157億円の事業費を投じた。開通する約3.3キロ間には雄物川に架かる長さ602メートルの「大曲南大橋」と延長約76メートルの「小友川橋」、それに旧国道13号線と飯田線をまたぐ長さ265メートルの「飯田高架橋」の建設という大工事があった。大曲南大橋は県管理の橋梁では最も長い橋となる。

 残りは山根ICから大曲ICまでの約1.8キロと飯田ICから国道13号までの約1.7キロ。県仙北地域振興局建設部では「平成18年(06年)までには全面開通させ、19年の秋田国体には間に合わせたい」と話す。現在、大曲市役所から大曲ICまでの距離は約7キロ。途中に狭隘な大曲橋(通称・金谷橋)があり、大曲ICは「不便で遠い」と不評だった。今度の開通で大曲ICへは大幅な時間短縮にもなり、秋田新幹線へのアクセス道として車の流れも大きく変わり、地域活性化にも結びつくと期待されている。開通式は26日午前10時50分から山根ICで行い、午後3時から一般車両に開放する。

 プレイベントは午後1時から始まり、道路には大勢の市民が駆けつけた。子ども縁日コーナーには金魚すくい、輪投げ、ポップコーン、綿菓子などサービスコーナーが設けられたが、親子で人気を呼んだのは土木現場で働く車への体験乗車。高所作業車や土を掘るバックホー、クレーン車、それに除雪のグレーダーやロータリー車、大型ダンプカーなど15台が並べられ、運転席が開放された。子どもたちは運転席に乗ってハンドルやレバーを握って本物の機械の感触を楽しんでいた。

 中でも人気を集めたのは高所作業車。作業員を乗せて15〜20メートルの高さまで腕を伸ばして電気工事などをする作業車だが、それに乗ってみたいと長い行列もできた。一方、もう二度と歩くことが出来ないと飯田ICから新しい橋を渡って山根ICまでの3.3キロを散歩する市民も多かった。