21日に初登庁
「市役所へは歩いて行きます」と庶民派ぶり(10月15日・水)
三つどもえの激しい選挙戦となった大曲市長選も終わって10日目の15日朝、新市長として市民から選出された栗林次美氏(栄町)を自宅に訪ねた。現市長の高橋司氏の任期は20日で終え、21日から栗林氏は「新市長」として登庁する。
──月並みな質問ですが結果は選挙の結果は161票差という接戦でした。今度の選挙を総括すると。
栗林氏=同世代の3人が大曲市の将来像を含めた課題、問題点を出し合った選挙だったので大激戦となった。公約的にはそれほど大きな違いはなかったが、その進め方についてはそれぞれ個性もあったと思う。そういう意味で今度の市長選は盛り上がったし、市民の市政への関心も高まった。結果的には辛勝だったが、選挙戦を通じてまちの課題が明らかになった。しこりを残さず、前向きにその課題に向かって取り組みたい。
──今度の選挙戦で栗林さんは市長もまた、職員ももっと現場に出て、市民の声に耳を傾け、市民と共に汗を流さなければ市政は動かないと市役所の改革を訴えました。
栗林氏=ええ。市長も職員も現場を見て、市民の声をくみ上げ、市民と共に汗をかかないと市政は動かないと思う。自分に与えられた市長としての任期は1年半。市町村合併も前提となっており、それにつながるような地域づくりをしなければならない。時間がなく難しいが、職員も前向きになって住民の意見をくみ上げて進めていく。そう言う方向づけだけはしておきたい。具体的な施策は市役所に入って少し検討してみる必要はあるが、公約したことの中ですぐにでも実行できるものはやりたいし、間もなく始まる来年度予算編成でその辺を取り上げたい。
──今度の選挙戦では除雪対策も課題になりました。
栗林氏=座談会でもその要望は出されました。克雪都市としての構想は持っているはずだし、それを具体化しなければならない。雪国の住民にとって冬の4〜5カ月、雪は障害であってバリアーだ。それをどうするか。早急に全体の仕組みを見直し、改善できるものは改善したい。そのためには市職員だけでなく、市民にも参加してもらい除雪の仕方、流雪、消雪、排雪対策などを話し合いたい。
──今度の市長選では議会の過半数を超える15人の議員が元助役を支持し、二人の議員も他候補を応援しました。議会対策は何か考えているのか。
栗林氏=議会とは自然体で臨みたいと思う。県議時代から市議会の皆さんとは大曲市の課題を一緒になって取り組んできたという自負もあり、議会との関係は当然、是々非々であり、余り意識せず自然体で臨みたい。その意味で議長さんも含め、議員の皆さんとも最初に会ってごあいさつした。
──合併が進められている町村長との関係、それに合併後の新市名が「大仙市」と先日の臨時協議会で決まりましたが、それへの感想は。
栗林氏=市町村合併は前任者の高橋市長が引いてくれた路線がしっかりしており、それを尊重しながら議論に参加して行きたい。「大仙市」となった新市名に関してはその詳しい経緯が分からないので、新市長としての個人的意見は控えたい。いずれなぜ合併しなければならないかが大事なことで、新市の名前は後から着いて来るもの。
──今度の市長選で栗林さんは上水道の水源を巡って、真木ダム建設よりも玉川ダムの工業用水を転用した方がより現実的だし、安定した安い水が確保されると訴えました。
栗林氏=水道水の不足という問題で一番、効率的で費用がかからず安定した水を求めるなら玉川ダムの工業用水の転用であり、真木ダムを造るのとどちらが市民の負担がかからないかを選択の課題とした。玉川ダムの工業用水開発に県は膨大な費用をかけた。その費用は大曲市民も税として負担したことになる。しかも真木ダムは計画してからもう30年も経過しており、これから造って完成するまでは少なくても10年以上はかかる。加えて建設の見通しは不透明であり、そう言う意味でも玉川ダムの水の転用の方が現実的だ。
──初登庁となる21日はもうすぐです。市長の日程を拝見したのですが、初登庁と同時に会議やセレモニーなどでびっしり詰まってますね。高橋市長の評価も含め、今後の市長のあり方を最後にお伺いしたい。
栗林氏=市役所へは同じ町内のようなものであり、歩いて行きます。秋まつりと言うまちの行事もあり、市民とのコミュニケーションを取れるような行事には喜んで参加したいが、市長として勉強する時間も欲しいので対外的なものは少し減らしたい。とにかく余りお金をかけないでやれることを見つけたい。高橋市長に関しては介護保険、消防、ごみ、し尿処理など広域行政はしっかりしておりその路線は引き継ぎたい。また幼・保育園のゼロ歳児からの時間延長保育や障害児保育など子育て環境の面ではしっかりしており、高く評価したい。これからの役所は情報公開と説明責任が大事であり、市がやっていることをどんどん市民に情報として発信して行きたい。