新市名「大仙市」には馴染めない

大曲市議会から不満の声

「でも合併協からの離脱はしたくない」とジレンマに揺れる(10月17日・金)

 全員協議会の結果を説明する仲村議長合併後の新市名「大仙(だいせん))市という名には、大曲市としては馴染めない」。大曲市議会は去る10日に開いた大曲仙北合併協議会(会長・高橋司大曲市長)の臨時会で決定した新市名「大仙市」を巡って全員協議会を開いたが、「大仙市という名称では議会の合意を得ることが出来なかった」と仲村力夫議長が協議会終了後、記者会見して明らかにした。合併協議会で既に正式決定した新市名を大曲市議会が受け入れられないとなれば、同協議会から離脱するしか方法はないが、仲村議長は「名称でもって離脱はあってはならないし、協議会で決定したことは尊重しなければならない。議員の中にも名称にこだわってこれまで進めてきた合併の気運にブレーキをかけるべきでないという意見もでた。難しいことだが、まだ合併までは時間があり、今後の協議会や小委員会などの場で大曲市議会の意向を伝えられる機会があれば話し合いたい」と述べた。

 新市名を決める10日の臨時会では市町村長会議で5つまで絞り込まれた新市名から、大曲と仙北の頭文字を取った「大仙市」で決定したが、大曲市議会選出の委員として出席した仲村議長と加藤勲議員は「議会全員の意見を集約して『新大曲市』とすべきだと決定しており、『大仙市』は受け入れられない」と継続を申し入れたが、最終的に「大仙市」で決定してしまった。

 全員協議会はその経過を報告するため開いた。協議会は非公開で行われた。議員からは「新大曲市の名を譲るべきでない」などの意見も出た。また「大曲にこだわるわけではないが『大仙市』という名には馴染めない」などの意見もあったという。市役所にも「大曲の名を残してもらいたい」とのメールがあったことなども紹介された。

 高橋市長も「どうしても大仙市という名に同意することが出来ないのなら、時間をかけて話し合うべきでないか」と同調したが、高橋市長の場合、20日で任期が終える。このため議会では21日から登庁する新市長の栗林次美氏とも話し合って意見の一致を見たいとの方向も示された。

 しかし、既に正式決定した新市名を大曲市だけの意向でひっくり返すのは至難の技。一方で和気あいあいと進められてきた市町村合併の気運を名前を巡って崩壊させるわけにはいかない。市議会は新市名となった「大仙市」を巡ってしばらくジレンマが続きそうだ。