満100歳の誕生日迎える
大曲市から大久保さんへ30万円の祝い金(10月20日・月)
大曲市栄町の大久保キクノさんは20日で満100歳の誕生日を迎えた。市福祉保健部の佐藤清部長と福祉事務所の深谷久和所長らが同日、大久保さん宅を訪れ、長寿祝い金30万円を贈り届けて100歳を祝った。同市ではキクノさんを含め、今年に入って3人が100歳を迎えた。長寿祝い金制度が誕生した1981年からだとキクノさんで19人目となる。
キクノさんは耳が遠いだけでいたって元気だ。外出することはこのごろ少ないが、室内では食事もトイレも、風呂さえも手助けを受けることなく自分でやる。以前は民謡を聴くのを趣味にしていたが、今は好きなお茶を飲み、のんびりと毎日を送っている。食事では納豆が大好物。
佐藤部長がお祝い金を手渡すとセーター姿で正座したキクノさんは「今日はお忙しいところをわざわざ来ていただいて、ありがとうございました」と滑らかな口調でお礼を述べた。一緒に暮らしている二男の二郎さん(63)と三男の鉄雄さん(60)、それに嫁ぎ先の藤木からお祝いに駆けつけた末娘のヨシさん(56)らが温かい眼差しで見守った。
キクノさんは男3人、女4人の子どもに恵まれ、孫は9人、ひ孫は2人いる。夫で行商をしていた岩蔵さんは戦後間もなく50代の若さで亡くなったが、キクノさんは「明日は明日の風が吹く(末娘のヨシさん)」と言った明るい笑顔で子育てをした。その楽天的な性格が「長生きの秘訣でしょう」とヨシさん。20年ほど前に軽い脳卒中にかかり、顔面にマヒが生じたが、医者には通院しただけで「自分で治す」と頑張った。2〜3年前までは真っ白だった髪。なぜか最近になって黒くなってきたと家族はビックリする。「100歳になっても母は母です」。嫁ぎ先から定期的に顔を出しているヨシさんはキクノさんに温かい目線を送った。