大曲市の高橋司市長、退任
職員から花束の贈呈を受けて笑顔で退庁(10月20日・月)
さようなら高橋市長─。4期16年間、大曲市長を務めた高橋司氏(74)=福見町=は20日で任期を終え、退任した。午後3時から大会議室で行った退任式で高橋市長は集まった部課長ら約150人を前に「何だかんだと思っていたら今日が来てしまった。少し寂しい気もするが皆さんには心から感謝申し上げたい」とお礼を述べた。
そして「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」ということわざとドイツの哲学者・ゲーテの「瞬間こそは永遠なれ」が大好きな言葉だと職員に紹介し、「身を捨ててこそは体の中に暗いものや重いものをしまっておかないで、身軽になって楽しく仕事をしてもらいたいということだ」と諭した。さらに「瞬間こそ」では「人間は過去に何をやってきたかで価値が決まるものでない。今が大事だ。今の瞬間こそ大事にしてもらいたい」と人生にむだはないのだと強調し、「16年間、いや教育長時代を含めると22年間もお世話になった。難儀もかけ、苦労もかけた。おかげでこのまちも平穏だ。日本一住みよいまちになったと評価もされた。ご機嫌よう。さようなら」と別れを告げた。
そして午後4時には退庁。市長としての最後の姿を見送ろうと市職員395人のうち、約200人が市民課前の廊下から玄関まで並び、女子職員、それに男子職員も花束を贈呈して別れを告げた。時には握手を交わし、時には職員の肩をたたいていかにも〃照れ屋〃らしいはにかんだ笑顔を見せた。
玄関前には一般市民の見送りの姿も見られ、その時は心底嬉しそうな笑顔で公用車に乗った。「当面は家でブラブラしながらのんびり暮らしたい」とも。肩の荷が下りたようなさばさばした表情の中にも一抹の寂しさを感じさせた。