江戸時代の紀行家

菅江真澄展

大曲市立図書館で開催中(10月23日・木)

 図書館で開かれている管江真澄展大曲市立図書館で江戸時代の紀行家・菅江真澄展が開かれている。県立博物館の巡回展として開かれているもので菅江真澄という人、その姿(肖像画)、旅の足跡、著作などから真澄の墓碑、真澄を研究した人たちなどのパネルや有名な遊覧記「月の出羽路」の写本など興味深い資料が数多く展示されている。県立博物館の菅江真澄資料センターの活動に対する理解と真澄の人となりを広く知ってもらいたいと収蔵資料を中心とした巡回展を開いているもの。

 菅江真澄は三河国(みかわのくに・愛知県東部)の生まれ。文政12年(1829年)に仙北の地で亡くなった。秋田市寺内にある墓碑に「年七十六七」で亡くなったとあることから宝暦4年(1754年)生まれと考えられている。親しく交流していた人にさえも正確な年齢、来歴、家族のことは話さなかったと言われ、多くの謎につつまれている。

 三河や尾張で国学・本草学・漢学などの素養を身につけ、各地を旅して見聞を広め、30歳のころ信濃に向けて旅立つ。その後、現在の東北、北海道などをめぐり享和元年(1801年)に再び秋田藩領に入ってからは、亡くなるまでの28年間を現在の秋田県内で過ごしている。性を白井、名を英二・秀雄といい、菅江真澄を名乗ったのは文化7年(1810年)ころから。秋田に落ち着いた真澄はそれまでの日記に加え、随筆、地誌、図絵集といったさまざまな著作で各地の歴史、民俗、自然、伝承などについて記録し、その著作は江戸時代後期の秋田の様子を知る貴重な資料となっている(県立博物館巡回展資料から)。

 郷土史研究には菅江真澄の地誌「雪の出羽路平鹿郡」「月の出羽路仙北郡」は欠かすことが出来ず、ファンは多い。その真澄の息吹に触れたいと郷土史研究家らが訪れては資料に目を通している。展示会は31日まで。