大曲市の判田さん
天皇、皇后両陛下とお会いに(10月24日・金)
大曲市大曲西根字小館の判田勝補さん(56)が、今年の「新嘗祭」での精米献穀者に選ばれ22日、皇居で行われた新嘗祭献納式に参列、天皇、皇后両陛下とお会いした。妻の多美子さん(54)と共に参列した判田さんは「厳粛な場で、天皇、皇后両陛下とお近くでお目にかかれ、緊張したが感激、感動でいっぱいだった」と生涯忘れられない思い出を目を細めて語った。
新嘗祭は天皇がその年に取れた米と粟を神々に供える行事で、毎年11月23日に行われる。その米と粟を全国の農家から献穀してもらっているもので、今年は判田さんが精米を、北秋田郡合川町の田中秀男さん(64)は精粟の献穀者として県を通じて選ばれた。 判田さんは委託も含めて7ヘクタールの田んぼでコメを作付けしている。農家の担い手の集まりである認定農業者会議の会長としても活躍している。そうした篤農家としての活躍から今年の新嘗祭への精米献穀者として推薦された。
判田さんは今年3月、県から新嘗祭に納めるコメを作ってもらいたいと連絡を受けてから、30アールの田んぼを新嘗祭用の特別なものとし、4月の種まきから化学肥料を一切使わず、有機肥料だけで育てた。今年は青森、岩手、宮城県、それに本県も北部の方が天候不順で凶作となったが、県南はどうにか持ちこたえた。判田さんの稲も秋と共に実って頭を垂れた。
そして9月24日、カマを手に田んぼに入って稲を刈り、その日のうちにハウスの中のはさに掛けて自然乾燥させた。60キロの収穫があった中から升(ます)で一升のコメを測って、特別注文したスギの木の箱に納めた。
皇居での献納式には本県からは西村哲男副知事、大曲市からは藤原正吾農政課長も同行した。献納式は全国47都道府県を3ブロックに分け、2日間にわたって行われた。秋田県は山梨県以北の15都道県に入った。皇后陛下と共に式場にお入りになられた天皇は青森、岩手、秋田の農家の人たちが並んだ位置に来ると「今年の作柄はいかがでしたか」と声をかけられた。3県を代表して西村副知事が「北東北でやませが吹く所は悪かったが、秋田県はそれほどでも」と答えると大凶作となった「平成5年と比較してどうでしたか」と心底、北東北の凶作を心配された様子でお声をおかけになったという。