秋田3区からは予定の3氏が出馬
自民、民主の政権交代なるか焦点に12日間の舌戦(10月28日・火)
|
|
|
|
第43回衆院選挙は28日、公示され、秋田3区からは届け出順に無所属で新人の御法川信英氏(39)=大曲市=、自民党公認で前職の村岡兼造氏(72)=本荘市=、共産党公認で新人の我妻桂子氏(49)=横手市=の3人が立候補を届け出た。11月9日の投票へ向けて、12日間の激しい選挙戦がスタートした。今度の衆院選は自民、民主の二大政党による政権交代がなるかが焦点。3区からはその民主党の候補者は出ないが、同党は御法川氏を全面支援としている。共産、また候補者は擁立してないが社民の両党は消費税の引き上げ反対、護憲などを訴えている。
御法川氏は故・御法川英文代議士の長男。過去2回の選挙ではコスタリカ方式で村岡氏が小選挙区から出馬。比例に回っていた御法川氏は今度から小選挙区から出馬する予定だった。だが、その夢を果たせぬまま今年4月に67歳で死去。自民党県連は御法川氏が亡くなったことで、コスタリカ方式は解消されたと村岡氏の擁立を決定。信英氏は「夢半ばで病に倒れた父の意思を成就させたい」と無所属で出馬を表明。信英氏を担いだ陣営では「一方的にコスタリカ方式を解消された理不尽さを訴えたい」と、今度の選挙戦を〃弔い合戦〃と位置づける。そして雄平仙(雄勝・平鹿・仙北)から政治の灯を消してはならないと由利・本荘を地盤とする村岡陣営への対抗意識を燃やす。連合秋田も御法川氏の支持を決定している。
リーフレットでは「人を代える。政治を変える」と世代交代をイメージに訴える。そして秋田の基幹産業である農林水産業の振興、新産業の創出で雇用の安定、高齢者の知恵と経験を生かし、健やかな子育ての出来る社会づくり、国際社会に対応した教育システムの改革、豊かな自然と歴史的文化遺産を活かした国際的広域観光圏の推進を訴える。
一方の村岡氏は今月14日、大曲市で森喜朗前総理らを招いて「総決起集会」を開催。森前総理は「御法川氏から生前、体が辛いのでもう一度、比例でやらせてもらいたい」との申し出があったと今度のコスタリカ方式解消の正当性を訴え、「村岡先生が選挙区に回るのは御法川氏との約束であり、村岡先生を相手に選挙に出るのは人の道に外れる」と批判したことから御法川陣営を一気に反発させた。
陣営では「これまでにない厳しい戦い」と〃集票マシーン〃とも言われる建設業界を中心に支援を依頼。14日の決起集会ではそうした業界を中心に1800人もの支持者を集める組織力を誇示した。今度の選挙戦。御法川氏の地盤である大曲・仙北が勝敗のカギを握ると全力投球の構えだ。
当選9回のベテランで内閣官房長官、運輸、郵政大臣などさまざまな要職を務めた経験と実績で、今度の選挙戦ではデフレ克服で経済活性化、犯罪対策を強化し、「世界一安全な国、日本」の復活を図るなどを強調している。そして秋田新幹線、秋田自動車道の開通や地域高規格道路「大曲西道路」の建設、雄物川中流部の改修などの実績を背景に▽産業の再生で雇用対策の充実▽道路網の整備▽年金、医療、介護など社会保障を持続可能な制度に改革▽人間性を育む教育改革などを訴える。
共産党の我妻氏は8月11日の出馬表明以来、一貫して「憲法を守り、平和な日本を」「痛みおしつけの自民党政治から暮らし守る政治を」と訴え、連日、街頭演説を通じて党勢拡大に全力を挙げている。横手駅前通りで米屋を営んでおり、その自営業者の立場からも「年々、消費が冷え込んでおり景気は悪くなるばかり。さらに消費税が引き上げられたら自営業はやっていけない」と生活者の視点から「国民が主人公の政治」を訴える。
御法川信英氏=1964年5月25日生まれ。横手高校、慶応大学法学部政治学科卒。87年、秋田銀行入行後、90年から父・英文氏私設秘書。99年、コロンビア大学大学院卒。英文氏の公設第一秘書。
村岡兼造氏=1931年8月27日生まれ。慶応大学経済学部卒。県議2期務めた後、衆院当選9回。建設政務次官、郵政大臣、運輸大臣、自民党道路調査会長、内閣官房長官、自民党総務会長など要職をこなす。
我妻桂子氏=1954年4月14日生まれ。横手高校を経て1977年、早稲田大学法学部卒。東京の司法書士事務所勤務後、84年から米穀小売業。95年9月、共産党に入党。新日本婦人の会県本部委員、横手市生活環境審議委員、国民健康保険運営委員など歴任。