大曲市の小松煙火会長

小松忠二さん

県の優良技能者として知事表彰(10月31日・金)

 第35回秋田県職業能力開発促進大会が29日、秋田市の県正庁で開かれ、大曲市の小松煙火工業会長の小松忠二さん(72)=内小友字宮林=が県優良技能者として寺田典城県知事表彰を受けた。今年の県優良技能者は全県から13人が選ばれた。

 小松さんは1946年に家業の小松煙火工業を受け継ぎ、花火製造技術一筋に技能研さんに努め、伝統の割り物花火の製造技能では業界の第一人者と評価されている。夜空の絵描きとも評される花火師。小松さんは原料の開発や火薬の配合方法の改善などに意欲的に取り組み、大曲での全国花火競技大会をはじめ各地の競技会で数々の栄誉に輝いている。

 また「大曲の花火」の産地振興と花火師の地位向上を図ろうと協同組合の設立に率先して奔走。82年の組合設立以来、専務理事、代表理事として運営に当たり、業界の振興・発展に尽くした。さらに79年のドイツ・ボン市国際ガーデンショーをはじめ、海外での「大曲の花火」打ち上げメンバーの中心的役割を果たし、その名声は海外にまで広げた。 また安全性を追及した「大曲の花火」の製造技術・技法の継承に努めるかたわら、大曲商工会議所常議員、ライオンズクラブ会員、国際ボランティア貯金協議会員として地域経済の発展、社会福祉向上にも努力している。

 後進指導・育成にも努め、96年には県伝統的工芸品の指定を受け、日本古来の割り物花火の製造技術を若手花火師に指導、99年伝統的工芸品産業振興協会長表彰、産地振興功労者表彰を、2000年には火薬類製造災害防止、従業員教育保安管理事業所として通商産業大臣表彰を受けている。

 現在、小松煙火の従業員は20人。小松さんは2年前から第一線の社長職を長男・忠信さん(40)に委ね、会長として見守っている。表彰を受けた翌日の30日、大曲市役所を訪れ、栗林次美新市長に受賞の喜びを報告した。