ToBe〜共に生きる会

生き方探しへの支援活動

大曲教会の横井牧師、サポーターボランティアを募集(10月31日・金)

 大曲教会ToBe〜共に生きる会(横井伸夫代表)では不登校・引きこもりの人の居場所として活動に協力してくれるサポーターボランティアを募集している。代表の横井さんは日本キリスト教団大曲教会(大曲市栄町)の牧師。横井さんは「トウビーは生きるということだが、キリスト教という宗教活動とは全く別な立場から誰もが生き生きと生きられる場所、自分らしく生きる場所をみんなでつくっていきたいと思っての活動であり、募集です」と話す。フリースペース「トウービー」として活動を始めたいと訴える。

 募集しているボランティアは学習ボランティア(大検などの受験のため、学習指導してくれる退職した教員など)。メンタルフレンド(不登校・引きこもりの子どもたち、青少年のための生活支援や話し相手)。タレントボランティア(料理をしたいという人には料理の指導を、音楽を学びたいと望む人には音楽を指導)の3種類。

 ToBe活動としてはこれまで月1回、同市日の出町のサンクエスト大曲や栄町の中央児童館などで不登校文化医学研究所の高橋良臣氏を講師に「不登校を考える会」の定例会や研修会を開いている。また「いのちを考える会」活動として死別体験者の会やホスピス研究会などを開いて、生きる意味、喜び、悲しみを分かち合う活動をしている。ボランティアを引き受けてくれる方はできれば月1回の「不登校を考える会」への参加を希望している。
 

 横井さんはボランティアがそろえば当面だが、大曲教会か近隣の児童館を会場にフリースペース「トウービー」活動を始めたいとしている。

 11月の不登校・引きこもりを考える集いは23日午後2時から栄町の中央児童館で開くが、その前日の22日午前9時から正午までは岩手県盛岡市の盛岡スコーレ高校を見学する。この高校は不登校・引きこもりの生徒たちを中心にしたユニークな教育を実践しており、高橋良臣氏が講師となって案内する。参加希望者は11月15日まで横井さんに。車に便乗しながら訪問する。また22日夕方からは大曲市で個別相談にも応じる。予約が必要。

 横井さんは「不登校・引きこもりを考える集いの活動は高校中退者との出会いが切っ掛けだった」という。傷つき、救いを求めるかのように居場所を求めて横井さんを訪ねてきた20歳前後の青年に横井さんは、牧師としての正論を押しつけてしまった。いわばその青年が求めていた居場所から横井さんは、牧師としての正論を述べて「追い出してしまった」との後悔から今度の「生き方探しへの支援」活動につながったと話す。このため居場所づくりの必要性を強く感じ、「不登校・引きこもりを考える集い」の講師として東京から登校拒否文化医療研究所長の高橋良臣氏を招聘する旅費も講師謝礼もすべて横井さんの負担だ。

 横井さんはその出会いを次のような手記でまとめている。

 A君(高校中退者/20歳前後)
  「洗礼を今すぐ受けさせて欲しい」。ノストラダムス的な終末思想の虜になっていた彼と何回か聖書の学びの時をもった。彼が信じている者が聖書に書いてあることとは違うことを知って欲しかった。

 しかし彼は「いつ洗礼を受けさせてくれるのか」と固執した。

 そこで私は『「洗礼を受ける」ということは「教会という組織の一員になる」ということでもある。教会のメンバーとして礼拝に出席したり、果たすべき義務を果たすことだ出来ますか』と彼に言った。この言葉が彼にとっては「殺し文句」となってしまった。彼は「ぼくは組織には入れない」と言って姿を消した。一年後、彼の家族から「息子が自殺未遂をしたあげく、行方不明になった」という電話があった。その時、私は自分の愚かさを悔いた。傷ついている彼に対し、正論を押し付け、彼が求めていた居場所から彼を追い出してしまった。もっと彼を受容し、彼と一緒に生きる道を探してあげるべきであったと反省した。時あたかも「オウム問題」がテレビで盛んに報じられていた。「オウム」という誤った場所に若者たちが行ってしまったのは他の場所に彼らの生きる場所がなかったからである。「居場所づくり」の必要性をその時、感じた(横井さんの手記から)。

ボランティアなどの連絡は0187─62─2598へ。eメールは下記へ。

 jcross@agate.plala.ne.jp