インドネシア・セラム島で地域おこし

大曲市出身の田口さん

大曲仙北ロータリークラブが支援金(9月13日・土)

 田口さん(中央)と現地の人たち大曲市出身でインドネシア・セラム島で家族と共に文字のない元首狩り族のために識字活動や村おこしをしている田口勇新さん(54)=写真・中央=が8日、大曲仙北ロータリクラブ(福田耕二会長)の名誉会員として例会に出席、活動状況について報告した。同時に大曲中学校も訪問、「ジャングルの言葉─インドネシアに探る」と題して講演した。

 田口さんは秋田大学鉱山学部卒、同大学院修了後、秋田市内のキリスト教副牧師を努め1981年に渡米。妻孝子さんと2年間、テキサス大学大学院で言語学を専攻。84年からインドネシアで少数部族語を研究。生後まだ2カ月の長女と妻を連れて86年から辺境の村に移り住んで、口伝えに受け継がれてきた部族語をアルファベット化し、健康キャンペーンなどの政府刊行物や聖書を翻訳、村人への識字教育を行い、村おこし活動を行っている。

 同クラブではそうした田口さんの活動に感動し、昨年の認証10周年記念で現地に児童館を建設する資金として20万円とファクスを寄贈。今回はそうした支援へのお礼を兼ねて現地で共に地域おこしに取り組んでいるニムロト・マカルクさん(43)=社会福祉法人代表・写真右=とセプナト・エリーさん(41)=同法人メンバー・写真左=が田口さんと共に平安閣大曲で開かれた例会に出席した。

 そして田口さんはクラブ会員20人を前にビデオを使って同クラブからの支援で建設した児童館やそこで学んでいる子どもたちの様子を紹介。「政情がまだ不安定で苦労も多いが、現地の人たちが喜んでおり頑張りたい」などと報告した。これを受けて同クラブでは田口さんから希望のあった児童館の塗装代と児童図書200冊、それにエンジンチェンソー代として10万円を寄贈した。しかしエンジンチェンソー購入にはまだ7万2000円が不足するため、国際ボランティア事業資金からも10万円の寄贈を受けた。田口さんはそのチェンソーで製材請負事業に乗り出し、活動資金を得る手段としたいと話している。

 同会の例会に出席後は母校の大曲中学校に移動。812人の全校生徒を前に田口さんが研究しているアルネ語を紹介したり、現地で使われている楽器を演奏、ジャングルでの合図などを教えたり、ビデオで現地の子どもたちの生活などを紹介した。中学生たちは先輩の活躍に目を丸くして感動していた。