大曲市保健センター
寝たきりにならない老後を目指そうと開催(9月18日・木)
大曲市保健センターでは高齢者が寝たきりにならず生き生きとした老後生活を送れるようにと「転倒予防教室」を開いている。今年5月に実施した骨粗鬆症検診で骨の密度から「要指導」と判定された122人を対象に参加を呼びかけた。その結果、応募者は22人だったが、11日から10月9日までに計5日間の教室を開いて成果を挙げたいとしている。応募した22人は同市角間川町在住で健康運動指導士として活躍している黒田恵美子さんの指導を受けながら、転倒予防の基本体操で筋力アップを図っている。参加者は60代の主婦がほとんどだが「楽しみながら体を鍛えられるので最高」と好評だ。
同市では40歳、45歳、50歳、55歳、60歳、65歳の女性を対象に3年前から骨粗鬆症検診を実施している。この病気は高齢になるほど骨の密度がスカスカの状態となって、転倒するだけで骨折し、寝たきりの原因になるとして恐れられている。予防するには牛乳やさかな、ほうれん草、ひじき、ご飯などバランスのよい食生活とカルシウムをしっかり摂り、小まめに運動して筋力をアップし、転びにくい体をつくるのが大事とされている。
11日から始まった教室ではまず黒田さんの指導で筋力アップの体操が実施され、その後で保健師が「骨を丈夫にする食事」などのミニ講座を開いている。教室は午前9時半から正午まで。2回目となった18日は最初にタオルを使って体を動かすタオルストレッチが行われた。タオルを手に両手を伸ばし、全身を動かして骨に圧力をかける運動。見た目には軽い運動だが、実際にやってみると全身の筋力を使って、日ごろの運動不足がほぐされる。
30分ほどの運動の後は同センターの保健師・庄司弘子さんが講師となって「転んだ原因を探そう」をテーマに講座が開かれた。受講生22人を相手に「最近、転倒したことがあるか」と尋ねたら4〜5人が手を挙げた。冬道で犬を連れて散歩中にスリップして転倒したとかサンダルを履いてゴミを出そうと走って転んだなどの報告があった。
庄司さんはそうした報告を受けながら「生活環境の中には転ぶ原因はたくさんある」とし、転倒で寝たきりになる前にそうした転ぶ原因を見つけて改善していこうとジュータンやカーペットのすそ留め、階段への滑り止めなど室内の安全対策のアドバイスをした。
そして再び黒田さんを相手に筋肉アップと反射神経を鍛える運動が始まった。真っ直ぐに立てた竹刀を相手に体を一回転させ、その間に倒れようとする竹刀を素早く握ったり、転がすとどこへ飛んでいくか分からない30面体の小さなボールを放り投げてそれを受け取る運動などを繰り返した。
そして受講生に「筋力アップは目には見えないし、体重にも表れない。でも継続するのが大事」とコツコツと頑張らないと効果が出ないと強調。教室が終わった後も受講生に屈伸運動、腕立て伏せ、腹筋、足踏みを毎日何回やるかなどの宿題を与え、「歩いて貯めよう骨貯金」と散歩を勧めていた。