仙北組合総合病院

移転改築を前提に話し合う=栗林大曲市長

合併協での「住民の声」=「無視しはしてない」(4月6日・火)

 栗林次美大曲市長は6日の定例記者会見で仙北組合総合病院の早期改築推進会議の立ち上げに関して「先に厚生連が立ち上げた病院移転改築検討委員会では候補地として5カ所を選んだまま財務事情の厳しさから、委員会は中断となっている。新しく立ち上げる会議ではその検討委員会の結果を踏まえ、現在地での改築ではなく、移転改築を前提に話し合いたい」と述べた。また移転後の跡地利用についても会議と並行しながら検討しなければならないとした。

 移転改築検討委員会は移転候補地として駅東など5カ所まで絞り込んだものの厚生連の財務事情の悪化から病院改築のめどが立たなくなったとして、02年2月から中断したままとなっている。同時に湯沢市の雄勝中央総合病院、横手市の平鹿組合総合病院の改築計画も先延ばしとなっていた。しかし同年12月に県が厚生連の病院改築に対して補助率の大幅見直しを図り、それまで改築費100億円に対して10%、100億円以上20%だったのを金額に関係なく一気に30%へと引き上げた。これによって雄勝中央病院は昨年から改築工事に入り、平鹿組合総合病院も今年から改築工事に入る。

 だが、老朽化で改築計画に上がっているのはまだ鹿角市の鹿角組合総合病院、鷹巣町の北秋中央総合病院、五城目町の湖東総合病院と仙北組合総合病院の4病院があり、いずれも厚生連の財務事情の厳しさから移転改築の見通しは不透明のままだ。

 しかし、このままでは大曲仙北の中核病院である仙北組合総合病院の改築のめどはいつまで経っても付かないとして栗林市長は昨年10月の市長選で同病院の早期移転改築も公約に掲げて当選した。そして厚生連が主体となって改築が具体化するのは難しいとして自治体主体となって改築の運動を進めるべきだとして仙北郡内の町村長に働きかけていた。

 その上で3月の市町村長会議で栗林市長が会議の立ち上げを説明。町村長からも了解を得て、仙北組合総合病院にも申し入れをして早急に早期改築推進会議立ち上げに向けて準備会開催の動きとなった。会議の構成メンバーは14市町村長と議長、それに大曲市と仙北郡の両選挙区選出の県議、仙北組合総合病院長、JA秋田おばこ組合長からなる。市総合政策課では5月中には準備会を開き、6月か7月中に設立総会を開きたいとしている。

 一方、栗林市長は先月30日に開かれた第12回大曲仙北合併協議会の席上、大曲青年会議所を中心とした「住民の声を届ける会」が146人もの巨大議会誕生に対して約2万8000人の反対署名簿が提出されながら議題にならなかったことで、同会から「無視された」との批判があったことに関して「無視したとの意識はない。協議会の席上で署名簿が寄せられたことは報告した」と述べた。

 その上で「在任特例を適用して146人の議員が一年以内に限って議員を務めると言うことは協議会で決められた結論であり、住民の声を届ける会からの署名簿の扱いは難しい資料だった。市町村長会議でも取扱いを話し合った。また届ける会の人たちもあの場で、協議会の委員全員に資料を手渡していた。それでも会議の席上、議題にならなかった」と述べ、会議の議長として自ら署名簿の問題を取り上げる立場ではないことを強調した。

 さらに今後も署名運動が進められていることに関しても、「住民の声は十分、腹に入れて協議会は進めたい。しかし、会議の流れが署名者の数によって146人の議会の見直しにつながるかどうかは分からない」と答えた。