ふれあいの郷「まつくら」
二人の入所式=「楽しく生活しましょう」と先輩らが歓迎(4月8日・木)
大曲市四ツ屋の知的障害者通所更生施設「ふれあいの郷(さと)『まつくら』」の入所式が8日午前10時から挙行された。今年は大曲養護学校を卒業した千葉裕太郎さん(19)=大曲市=、と北秋田郡鷹巣町の施設にいた高橋修さん(42)=同=の二人が入所し、33人の利用者の歓迎を受けた。
「まつくら」は廃校となった旧松倉小学校を活用して国、県をはじめ、大曲仙北西部地区の大曲市、神岡町、西仙北町、協和町、南外村の5市町村の補助を受けて整備、昨年10月1日にオープンした。それまでは無認可の小規模作業所「大曲市福祉作業所」だったが、認可と同時に大曲市社会福祉協議会が設置主体となって運営している。
利用者は毎日、マイクロバスで送迎され、同施設でかご編みや木工作業を通じてミニテーブルの整作、古新聞を使っての花火の玉作り、ポリパック、菓子箱作りなどの作業をしている。作業を通じて社会生活に適応できる力を身につけるのが狙いで、中には同市内の肉店や食堂で職場実習している利用者もいる。
施設の定員は40人。今回、2人の入所で35人となり、利用者の年齢も19歳から49歳と幅広い。来年も大曲養護学校の卒業生から数人が同施設への入所を希望しており、定員いっぱいになった後が心配のタネとなっている。
入所式で高井慶蔵施設長が二人に「通所証明書」を手渡し、「心から入所を歓迎する」と述べ「ここでは花火の玉皮貼り、菓子箱の組み立て、それに農作業などいろいろな作業があります。楽しい事もたくさん計画されてます。仲良く楽しくお付き合い下さい」と呼びかけた。そして「私ども職員は一致協力して人の痛みの分かる人間、ありがとうの感謝の気持ちを忘れない人間、汗して働く事をいとわない人間を目標に一生懸命支援する」と保護者にも訴え、協力を求めた。
続いて有明秀太郎社会福祉協議会長が歓迎の言葉を、栗林次美市長が祝辞を述べた。栗林市長は「障害者の問題は本人とその家族だけの問題ではなく、社会全体の課題であり、福祉事業に一層の推進を図って支援していきたい」と決意を述べた。
最後に利用者を代表して小田島恵さんが「ようこそ『まつくら』へ。これから作業を通じて仲良く楽しく生活していきましょう」と歓迎の言葉を述べると、千葉さんと高橋さんは「よろしくお願いします」とお礼のあいさつをした。
利用者が木工作業を通じて作っているミニテーブルは白と木目の2種類あり、大きさは幅46センチ、長さ60センチ。白が1600円、木目は1800円。手ごろな値段と使いやすさで人気があるという。問い合わせは「まつくら」(0187─66─1413)へ。