高齢者体験型安全講習会

大曲地区交通安全協会

大曲自動車学校で25人が運転実技など学ぶ(4月8日・木)

 シュミレーションを使っての模擬訓練高齢者体験型安全運転講習会が8日、大曲市の大曲自動車学校で開かれた。6日から始まった春の全国交通安全運動の一つとして大曲地区交通安全協会(小西安太郎会長)が主催した。講習会には最高齢78歳の長沢精一さん(仙北町)をはじめとする25人が参加した。

 小西会長は「昨年、県内で発生した交通事故で亡くなったのは94人だが、そのうち65歳以上の高齢者が55人にもなっている」と高齢者の犠牲が多くなっているのを引き合いに「今日の講習会で体験したことを地元に帰ってからの指導に役立ててもらいたい」と呼びかけた。高橋三郎大曲警察署長は「横断歩道での安全確認」や「見通しの悪い交差点では必ず一時停止してほしい」、そして「右左折時の合図をしっかり守ってもらいたい」と注意していた。

 この後、参加者は10問の法令テストに挑戦。そして自動車学校の指導員3人を講師に3班に分かれて衝突体験、コンピューターのシュミレーションを使った運転模擬訓練とコースでの実地訓練を受けた。

 衝突体験は15キロのスピードで衝突した時の衝撃を体験できるもので、シートベルトコンビンサーに二人一組となって乗り、衝突を体験。ドシーンとぶつかった衝撃で二人はシートベルトをやっているとはいえ一瞬、前のめりとなり「すごい衝撃だった」とシートベルトの大切さを実感していた。運転模擬訓練は映像を見つめながら、実際に路上を走っている感覚で訓練を受けるもの。市街地の4車線の道路、住宅街の2車線の道路を車は走った。

 「次の信号機で右折して下さい」と指示が出される。十字路交差点の中央に止まって、安全を確認すると前方からも右折する大型トラックが目の前に止まる。右折する先では歩行者が横断している。ハンドルを握った人はその歩行者の方にばかり注意し、右折しようとする。すると正面に止まっていた大型トラックの脇からオートバイが直進。右折しようとしたこちらの車と正面衝突し、ハンドルを握っていた人は「アッ。やってしまった」とまるで自分が事故を起こしたかのようにビックリ。顔を青ざめさせていた。

 狭い住宅地の道路ではユックリ走っていたが、左側の小路から小犬が飛び出し、それを追って子どもも飛び出す。運転していた人は急ブレーキを踏んだが間に合わず事故。「シュミレーションとはいえ怖かった」と感想を述べていた。

 一方、実地訓練で同乗した実技指導員は「毎日、ハンドルを握っているだけあって運転技術はしっかりしている。だが、一時停止しなければならない所で止まる前に安全を確認してしまい、そのまま走ってしまう。これでは完全な法規違反で、安全を確認してない。それに右左折の合図が全般的に遅く、交差点の直前に出している。これが事故の元だ」と注意していた。法令テスト10問では100点満点を取った人は一人で、多くは80点、60点、50点などだった。参加者は「すっかり法令も忘れてしまった」と反省していた。