絵手紙教室開催

大曲市のサンクエスト大曲

下手でいい、下手がいい=ハガキに描く絵を楽しむ(4月20日・火)

 大曲市日の出町の「サンクエスト大曲」で19日から「絵手紙教室」が始まった。絵手紙はその名の通り、ハガキに絵を書いて友だちなどに差し出して楽しむもので、サンクエスト大曲で今年1月19日から2月にかけて3回の体験コーナーを開いた結果、受講者に喜ばれ、さらに2回の体験コーナーを重ねた。そして04年度を迎えたことから体験コーナーでなく「教室」として年間を通じて開くことにしたもの。

 講師は同市大花町の佐藤多喜子さんと日の出町の田口澄子さん。二人はNHKの通信講座で絵手紙を5年間学んで、昨年秋にJR大曲駅の観光情報センターで絵手紙の2人展を開いた。それが評判を呼んで、サンクエストで二人を絵手紙体験コーナーの講師として招いた。

 絵手紙で描くのはピーマンやトマト、レモン、キュウリ、カボチャなど果物から野菜、花など身近な素材。それに思いついた言葉を添える。例えば「大きな気持ちで」とハガキいっぱいにナスを描いたり、ヤマホウシの花を描いて「花が好き、夢が好き、歌が好き、この人生が好き」、菜の花を描いては「こゆき舞うせめて食卓には菜の花を添えよう」と心温まる言葉を添える。体験コーナーで学んだ人たちの作品は現在、サンクエストに展示されている。

 佐藤さんと田口さんはNHKの絵手紙教室の機関誌にある「お仲間募集」のコーナーを通じて同じ市内で絵手紙を習っているのを知り、絵手紙を交換しあった。そしてその交換し合った絵手紙を昨年秋に観光情報センターに展示した。絵手紙の魅力は「絵画とか芸術を目指すのではなく、『下手でいい。下手がいい』のキャッチフレーズで描く楽しみ、そして手紙を待つ楽しみ、もらった時の楽しみがいいのです」と話す。

 ハガキに描く絵は筆と顔彩を使う。教室への参加者を募集した結果、体験コーナーに参加した人を中心に51人から申し込みがあった。ほとんどが女性で50代から60代。初日は初めての方のためにまず墨を筆ににじませ線を描くことから始まった。線は絵を描く基本であり、線が引ければ文字も絵も描けると二人の講師。筆は一番上を軽く持って紙に垂直に下ろして線を引く。最初はハガキではなく練習用の半紙を使って線を描き、渦巻き線、そして自分の氏名などを描く練習をした。

 慣れた人は手元にキクザキイチリンソウやスイセン、ツクシ、ピーマンなどを置いて写生していた。初心者にとって単純な線を描くだけでも集中力が問われ、たった10分足らずでも疲れるものだと言う。講師の佐藤さん、田口さんは「心臓のドキドキを筆の穂先に伝える気持ちで描いて下さい。手で筆を動かすのではなく、心で動かすのです」と呼びかけながら筆の運びを指導していた。

 体験コーナーで描かれた絵手紙講座は毎月第3月曜日午後1時半から開かれる。5月、6月は花を描き、7月は取り立ての野菜・果物を、8月は身の回りにあるものを描き、9月はハガキでなく巻紙に描く。そして10月は消しゴムで年賀状用のオリジナル印を、11月は年賀状を描き、12月はクリスマスカード、1月は色紙、2月はひな祭りに関する絵を描く予定だ。