新たな地域交通システム

大曲市で「乗り合いタクシー」

6月から試験運行、農村部の高齢者の足の確保へ(4月6日・月)

 大曲市はバスが運行されていない地域住民の交通手段を確保するため、タクシーを利用した新たな地域交通システムとして「乗り合いタクシー」の導入に向けて6月21日から7月16日までの20日間、試験運行(平日のみ)することになった。運行する場所は内小友地区の中田、宮林、大嶋集落から仙北組合総合病院までと、四ツ屋地区の新谷地、水呑場、原野集落から同組合病院までの2ルート。いずれも走行距離8キロで、タクシー1台当たりの料金2500円のコース。このほど2日間にわたって栗林次美市長と市総務部総合政策課職員がそれぞれの地区に出向いて利用方法などを説明した。市街地を走る循環バスは主に中心市街地の活性化と交通弱者の足の確保が狙いだったが、バスが走ってない農村部からも高齢者のため何らかの交通手段がほしいとの声もあり、住民側から大いに歓迎の声があった。

 計画ではいずれのルートにも4人乗りのタクシーを仙北組合総合病院までの便として▽午前7時30分▽同8時▽同8時30分▽同9時の4本走らせ、帰りは▽午後1時▽同2時▽同3時▽同4時の4本を走らせる。満車時は2台目を配車する。

 利用できるのは試験運行地区内に居住する60歳以上の高齢者。介護認定を受けている場合は介護タクシー利用を原則としている。利用者の負担は一人当たり500円。定員いっぱいの4人乗った場合、タクシーの収入は2000円となり、差額分の500円は市が負担する。仮に1人しか乗らなかった場合は市が2000円負担することになり、市としては出来るだけ多くの人に利用してもらいたいと期待する。

 利用するには利用登録票を申請し、タクシー会社から登録番号票を受ける。そして利用時の30分前までにタクシー会社へ登録番号と氏名、乗る場所を電話で連絡。帰りの便についても同時に予約が可能。乗車方法は個別に予約して乗る方法と、複数人がまとまって予約し、乗る方法がある。

 ただ普通のタクシーと違って、ルート変更はできないが、ルート内であればどこでも降りられる。市としては乗る場所は店の前とか冬場になると屋根のある場所でないと困ることからタクシー乗り場とさせてもらえる場所の提供を集落に求めたいとしている。

 運行業者は内小友地区が仙北タクシー。四ツ屋地区はよつやタクシー。いずれもタクシー協会を通じて契約を依頼した結果、協会で調整してこの2社が受けた。

 夏期運行の後は05年1月11日から2月末まで再度、同じコースで試験運行する。市では今回のこの試験運行経費として205万2000円を計上している。総合政策課では市がタクシー会社の赤字分として補てんする金額は100万円ぐらいと観ている。

 今回の試験運行の結果、常に3〜4人の乗車があれば行政の手助けを受けなくても市内にある6業者がそれぞれの運行ルートを設定して、自らの事業として成り立つ可能性もあるとして、期待している。