湯治館「そよ風」明日1日オープン
元気な笑顔、生きる喜びを味わえるホテルに(4月30日・金)
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田沢湖町玉川の国有林内に「株式会社ぶなの森玉川温泉(神成裕社長)」が建設していた温泉ホテル「湯治館『そよ風』」が完成、明日1日からオープンする。ホテルは県が1989年に策定した「北緯40度シーズナルリゾートあきた構想」の中核施設となるもので、同じ構想で93年に「新玉川温泉」が開業している。そよ風はその新玉川温泉に隣接している。
神成社長と川口浩一支配人は30日、県庁記者室で記者会見し「玉川温泉は全国から年間50万人もの湯治客を集めている。それほど玉川温泉の効用が求められている。十和田八幡平国立公園内という素晴らしい自然環境に恵まれたと同時に一番、厳しい条件の中で開発できたのも地元秋田県はもとより田沢湖町をはじめ多くの方の協力のおかげだ。『そよ風』は単に温泉につかって体をいやすだけでなく、秋田の名産、秋田の文化、気持ちを全国に発信し、元気な笑顔、生きる喜びを味わえる施設としたい」と述べた。
国立公園内のため建設は厳しい環境規制があり、環境省、林野庁の開発承認許可を得ての着工だった。玉川温泉地区で実質的に最後の宿泊施設の建設とも言われている。
そよ風は木造と鉄筋コンクリートの組み合わせで3階建て。浴場棟、宿泊棟、管理棟からなり、延べ床面積は約8840平方メートル。総事業費は24億5000万円。客室数は103室で、収容人数は253人。客室はシングル、ツイン、和室、洋室などホテルタイプと家族や介護者同伴の家族部屋、個人ブース型の4人部屋(大部屋)の3種類。
温泉は玉川温泉の源泉を利用し、ヒバの香りが楽しめる大浴場、ブナ林を眺めながら入浴を楽しめる露天風呂、ラジウム効果のある人工岩盤浴、それに車いすや介護を必要とする人のための貸切り風呂も用意される。
最大の特徴は看護師が常駐するほか、介護の手助けするヘルパーも7人、それに毎週月曜日と木曜日、医師が駐在し、健康診断や健康相談に応じる。そしてリフレッシュを目的とした人、湯治を目的とした人、介護が必要な人などあらゆる宿泊客に入浴指導や地域の食材を活かした食事療法の指導など、これまでの温泉旅館にはなかったトータルケアホテルを目指す。このため入浴だけでなく、ホールを使って「たざわこ芸術村の劇団『わらび座』」の公演や音楽会なども企画したいとしている。レストランや売店、ラウンジ、それに秋田名物を楽しめる居酒屋も用意した。
玉川温泉は微量の放射能を持つ特別天然記念物「北投石」を産出し、その効能から〃奇跡の温泉〃とも呼ばれている。神成社長は同じ北投石を産出する台湾の市とも提携し、観光客の誘致に努めたいとしている。同時に地元・田沢湖町の温泉、それに東北6県の温泉巡りなども楽しめるような企画も立てたいとしている。
また食事は和食・洋食・中華を用意。関東、関西の客が多いことから海のものより川魚や地元の山の幸、作った人の顔の見える野菜、果物を提供し、長期滞在の人にも喜んでもらえるよう日替わり料理も用意したと話す。
神成社長やは鷹巣町生まれ。能代工業高校卒。東京理科大学中退。臨床検査技師の資格を取得し、病院勤務を経てアメリカへ研修。1974年、24歳で埼玉県臨床検査研究所を創業した。86年、株式会社関東医学研究所に商号変更し、02年に株式会社メデカジャパンに改称。メデカジャパンは年商212億円。職員は2400人。今回の「湯治館そよ風」オープンに当たって採用したスタッフは60人。関連企業を含めると6500人の職員を擁する。53歳。
料金は入浴600円。宿泊は大部屋1泊2食付きで大人9000円。シングルは1万2500円、ツインは1万3500円。問い合わせは同温泉0120─270─126。
ホームページはhttp://www.tamagawaonsen.jp