仙北郡内3町で開催
子育て支援事業、抜本的な見直しへ(8月5日・木)
県仙北地域振興局では5日、太田町と仙北町、中仙町で「知事の市町村懇談会」を開いた。知事と県民が直接語り合い、県民参加型の県政の推進を図ろうと開いたもの。今回は「あきた21総合計画」をテーマに、それぞれの会場で1時間半の時間を取って意見交換をした。
太田町では高貝久遠町長をはじめ門脇一男議長、伊藤長一副議長、煤賀正喜農業委員会長、佐々木よし江結核予防婦人会長、熊谷照悦連合PTA会長ら11人が懇談会のメンバーとなった。県からは寺田典城知事をはじめ総務部、企画振興部職員、それに仙北地域振興局から本間智局長、檜森悦朗建設部長らが出席した。
20人ほどの傍聴者を前に懇談会は始まり、高貝町長の歓迎の言葉を受けた寺田知事は「平成12年ごろは市町村合併など誰も考えられなかったが、合併が現実問題となるなど時代の流れが非常に速くなってきた。国も中央集権から地方分権へとならざるを得なくなった。県は市町村が自立するためのサポーター機関だが、スピードに追いついていくには警察から教育行政も含め、改革しなければならない。その第一弾が地域振興局であり、これまで本庁に足を運ばないと決まらなかったものが地域振興局で決められるようスピードアップも図った。これからも県民の声を吸い上げる努力をしたい」と述べた。
懇談会では同町の真木渓谷に建設が計画されている真木ダムの早期着工や県道角館六郷線の改良、 統合が計画されている県立角館高校と女子高である同角館南高校の2校存続を望む声、さらには子育てや人口減少、若者の県外流出問題など様々な意見が出された。
これに対して寺田知事はまず真木ダムに関して「三位一体改革や環境の問題、費用対効果など国の制度も変わってきており、事務レベルでの結論がまだ出ていない。ただ、いたずらに引き伸ばすわけにはいかない」と念頭に入れていることを示した。また県道角館六郷線に関して知事及び檜森建設部長は「商店や住宅が道路沿線に張りついており、全部寄せて拡幅するのは難しい。バイパスとか農免道路とかを活用しながら、優先的にやれるものはやりたい」と述べた。
また角館高校と角館南高校の統合に関して寺田知事は「このままでは生徒数が減って自立できなくなる。二つが一緒になって強い学校にするのが地域のため、子どもたちのためになるのではないか」と理解を求めた。さらに教育関係者からも「2校を統合させ、進学中心の魅力ある高校にしたいというのが県教育庁の考えのようだ」との答えがあった。
人口減や子育ての問題に関しては「給料も安く、若い人たちは家庭を持っても共働きしないとやっていけない。子どもを生みたくても夢を持てない。若いお母さんたちに夢を持たせる政策をしてほしい」と切羽詰まった要望もあった。これに対して知事は「女性は仕事をしながら、家庭と子どもの面倒を見なければならないなど負担が大きい。このためにも男女共同参画社会といった社会のシステムを変えなければならない。子育て支援事業も抜本的に変えたい」と述べ、「そのために大幅な資金も必要だがどう捻出するか考えている」と子育て支援に力を入れようとしている姿勢を示した。
若い人たちのための働く場の確保といった要望に対しては「前は一村一工場だったが、時代のグローバル化で東南アジアへと移りつつある」とし、野菜の中央への出荷の可能性や市町村合併で整備が進むブロードバンド(情報通信基盤)の活用で在宅勤務の仕事やコミュニティービジネスなど新しい仕事も増える可能性を語った。また秋田国体に関しては「特徴のある大会にし、情報制度も含め成功させたい」と述べた。