夜に咲くのが月下美人

でも昼に咲いちゃった=神岡町の鈴木さん宅(8月7日・土)

 本紙の「野鳥散策」でお馴染みの神岡町北楢岡の鈴木三郎さん(57)宅で7日昼、月下美人が花を咲かせた。月下美人と言えば花が咲くのは普通、夜。その習性を打ち破って「昼に咲かせたい」と鈴木さんは花の芽が出てきたのを待って、3日前から車庫に移動させ、夕方から朝まで電気で明るくし、日中はベニヤ板で囲んで真っ暗にするという昼夜逆転の環境に置いた。その結果、7日昼ごろに一輪の白い花が開花した。ほのかに甘い香りを振りまいて。

  月下美人は13年前に買い求めた。鉢植えの背丈10センチほどの苗だった。それが成長し、今では高さ1.8メートルほどの木となった。そして花も咲かせるようになった。しかし咲くのはいつも夜の10時過ぎからで、午前0時ごろになって満開となり、朝にはしぼんでいた。

  深夜に花咲く姿を観るのも楽しいが、いっその事、日中に咲かせてみたいと〃遊び心〃が沸いて5年前、開花時期を見つけ昼夜逆転の環境に置かせてみた。その結果、日中でも花が咲くようになった。咲かせたのは今回で3回目。

  夜は電気でこうこうと照らし、日中はベニヤ板4枚を組み合わせて月下美人を囲み、さらに上にもベニヤ板を置いて真っ暗な環境に置いた。これでさすがの月下美人も夜行性という習性が狂ってしまったようだ。「夢は夜ひらく」ではないが、月下美人の花は昼でも開くようになった。花は葉っぱの縁から目を伸ばして咲かせる。まだ10房の花の芽があり、開花はこれからも続きそうだ。