太田町のまちづくり基金
調整着かず、再度継続審議に(8月25日・水)
大曲市とその周辺7町村の合併を協議する第14回大曲仙北合併協議会は25日、仙北町のふれあい文化センターで開き、継続審議となっていた「基金」の取り扱いについて審議した。しかし、今回も意見の一致は見出せず、市町村長会としてまとめた調整案を基本に来月22日に開く定例協議会で再び審議することにした。
基金を巡っては今月10日に開いた第6回臨時協議会で太田町の「まちづくり基金」6億円の使途で紛糾。結局、同協議会長の栗林次美大曲市長が「市町村長会」に諮って「協議会で一致できるような案を整理したい」と継続審議としていた。
そして20日に開いた市町村長会で協議の結果、▽財政調整基金など各市町村に共通して設置されている基金は合算し、新市の同一の基金とする▽各市町村が目的を持って実施してきた事業についてはその目的を新市に引き継ぎ、各市町村における基金残高をもって新市に基金を創設するとした。
その上で太田町の6億円の「まちづくり基金」は「地域整備基金」とし、合併後の大仙市の社会資本整備の不均衡を是正するハード事業を推進するための財源として積み立て、平成17年度以降さらに10年間、毎年1億円を積み立てるとした。しかし、その原資が太田町のまちづくり基金であることから、太田町の社会資本整備及び投資的経費に少なくとも6億円を充当すると提案した。
このほか仙北町の簡易水道基金450万円、太田町の海外・国内研修等人材育成基金6000万円、中仙町の家畜導入事業資金貸付基金1000万円、協和町の水洗便所等改造資金貸付基金1億1300万円など6つの基金は合併後の新市でさらに基金を積み立て、全市で使えるようにするとした。
しかし、協議に入ると「太田町の社会資本整備のためという目的のはっきりしない説明には納得できない」、「自分たちで貯めた基金は自分たちで使うでは合併の大義、原則から欠落している」などの反対論が出た。
栗林会長は「基金を巡っては各市町村の解釈の仕方や考えの違いもあり、原則論から始めては合意できない。譲り合いも必要で、何とか乗り越えられる案として提出した」と述べ、市町村長会で決めた調整案の原案は崩さないでそれぞれの市町村に持ち寄って議会及び住民に説明し、合意を求めてもらいたいと継続審議とした。
太田町の「まちづくり基金」は1990年に条例化し、積み立ててきた。同町では現在進めている「町史編さん事業」で収集した歴史的資料を後世に伝えるための図書館機能、展示館機能、文書館機能を併せ持った「総合情報館(仮称)」建設や農業集落排水事業、老朽化した温泉施設などの整備に充てたいと、10日の臨時協議会で説明書を提出している。
高貝久遠太田町長は「徹底した行財政改革をやってきて残した基金であり、これだけは太田町民のためにも譲れない。合併はお互いの違いを認め合って出来るものであり、ほかの基金は認め、これだけは認められないではおかしい」と次回の協議会でまとまりが着かず採決となった場合は自分の考えも主張したいと話した。