救急活動も多忙でした
救急車33回出動、路上をふさいだ大型バス(8月31日・火)
第78回全国花火競技大会「大曲の花火」は28日夕、全国から70万人という空前の観光客を呼び寄せたが、その分、急病人やけが人なども多発し、大曲消防署のまとめでは救急車は33回出動、29人を病院に搬送した。一方、現場に設けた救護所では67人が医師らの手当を受けたという。
大曲消防署の救急車は普段2台体制だが、花火大会当日は広域消防中仙分署と南外分署から応援をもらい花火会場に3台配置、消防署に1台と4台体制を敷いた。その結果、28日昼ごろから29日の明け方にかけて出動したのは33回で、うち花火会場からの出動が13件、観光バスなど会場外からの要請が20件あった。トータルで33件となった。それでも雨の大会となった昨年に比べ1件少なかった。昨年は雨で体調を崩したり、堤防斜面で滑って転倒したなどでのけがが多かった。
救急車で病院に運ばれた29人はいずれも疲れによる貧血症状や頭痛、身体のだるさ、腹痛、全身の震えなどを訴えたものだった。また大会終了後、暗い道を歩いて側溝に足を落としてけがをした人もいた。いずれも病院で手当を受けたが、入院するほどの重い症状ではなかった。
一方、堤防の上に設けた救護所には医師も含め8人の救急隊が詰めた。こちらには67人が訪れた。最も多いのがくつずれによる苦痛で、カットバンで手当した。会場まで歩く距離が長かったため、くつずれを起こしたようだ。また転倒で軽い擦過傷を負い、手当を受けた人も多かった。
しかし、救急車の出動要請があっても大会終了後は渋滞に巻き込まれ、身動きが取れず立ち止まってしまったことも多かった。救急車は普段は運転手も含め3人乗務だが、この日は4人体制とし、一人は先導車を運転し緊急サイレンを鳴らして走り、道をふさいでいる車を移動させながら誘導した。
今回の大会で目立ったのは大型バスのマナーの悪さだったと言う。花火大会が終わると路上に車を止めて客待ちをするバスもいれば、客を乗せたバスがその脇を通って中央付近で止まったまま道をふさいだ例も多かった。このため救急車も身動きが取れず、道をふさいだバスを寄せるのに四苦八苦したことも。「早く帰りたい気持ちは分かるが、前が詰まっていたらからと道路に2列、3列に並ばれて道をふさがれては困ります」と消防署ではバスのマナーの悪さに苦り切った。
今回の花火大会での警備体制は消防署と消防団、それにガードマンや市職員、アルバイトも含め約1000人。それに大曲警察署では応援の警察官も含め320人を現場に配置した。