大曲仙北広域消防本部

火災・救急業務統計まとまる

03年の火災は78件、救急車での搬送は4078人(12月3日・金)

  大曲仙北広域消防本部では04年の消防年報をまとめた。年報は03年中の火災統計、救急救助活動などをまとめたもの。管内は14市町村からなり、面積は約2128平方キロメーター。人口は約15万4000人で、世帯数は約4万7600。消防署員は246人で、平均年齢は42歳。消防車両は消防車18台、はしご車2台、化学車1台、救助工作車2台、救急車11台、広報連絡車など10台の計44台となっている。

  統計では03年の火災件数は78件で、02年の81件から3件減った。そのうち建物火災は46件で全体の59%を占めた。そして林野9件、車両9件の火災があった。火災による損害額は3億4282万円で、02年より火災件数が減ったにも関わらず損害額は2192万円と大幅に増加した。これは空中消火を要する大規模な山火事が発生したためという。一般住宅・併用住宅火災は28件で、損害額は約1億5765万円だった。

  市町村別の発生件数を見ると大曲市が17件でトップ、次いで田沢湖町11件、角館町10件、西仙北町、協和町、中仙町の8件と続いた。仙南村(現・美郷町)は無火災だった。
  火災による死者は6人で、そのうち3人は放火自殺だった。出火原因はたき火、ゴミ焼き、枯れ草焼きなどの不始末が最も多く、林野、原野火災の原因となった。またストーブから発生したのが6件、続いて放火5件、ガスコンロ3件という数字が目を引いた。原因が分からず調査中のものが26件あった。

  救急救助では救急出動は4193件で、02年に比較して417件増と大幅に増えた。搬送人員も352人増の4078人となった。同本部で救急業務を始めて最大の増加件数となった。1日当たりの救急出動は11.5回となり、人口割りでは37人に1人が搬送され、世帯割りでは11世帯に1人が救急車に運ばれた計算となる。

  救急業務で最も多いのは急病人で2682件で63%を占め、次いで交通事故464件で13%、一般負傷が460件で11%となった。また自損行為、いわゆる自殺を図ろうとして救急車が出動したのも02年より11%増の68件で、42人を搬送した。そのうち男性が44件だった。

  救急車が通報を受けて現場到着までの時間は全国平均が6.3分。これに対して大曲市内は平均して6.4分かかり、仙北郡内だと7.1分と上回った。しかし、現場から病院への到着時間は全国平均が28.8分に対し、大曲市内だと23.9分と好成績だ。だが郡部だと30.8分とやや上回っている。

  救急車が出動すると救急隊は止血や人工呼吸、心臓マッサージなど様々な応急処置をする。統計では心肺蘇生を行ったのは168件、酸素吸入は1260件、気道確保は296件にも及んだ。

  救急車で病院に搬送しても治療のかいなく亡くなった人は142人だった。急病がトップで115人、次いで交通事故11人、そして一般負傷9人、自損行為3人だった。