田沢湖町の水沢温泉郷

温泉旅館が全焼

宿泊客10人、全員が無事避難(12月7日・火)
 
 
火災現場の露天風呂水沢温泉。
  帯とシーツをつなぎ合わせて逃げた。

  7日午前4時10分ごろ、田沢湖町生保内字下高野73の5、水沢温泉郷の「露天風呂水沢温泉(塚本総業経営・東京都)」から出火、木造2階建て1棟約590平方メートルを全焼して午前6時45分ごろ鎮火した。出火時、温泉には宿泊客10人と従業員3人が泊まっていたが全員逃げて無事だった。

  同温泉は和室12室からなり、収容能力は38人。同町生保内字中宿68、藤原重雄さん(79)が管理人となっていて、従業員は12人。

  角館署によると火災は管理人が火災報知機で目覚め、午前4時19分ごろ119番通報した。第一発見者の宿泊客によると1階ロビーの自動販売機付近から煙が出ていたとしており、同署と広域消防本部で詳しい原因を調べている。

  2階の宿泊客は県内8人と岩手県からの夫婦2人だった。うち8人は非常階段から逃げたが、秋田市の50代の夫婦は2階の客室の窓から布団を下に放り投げ、帯とシーツをつなぎ合わせてそれを伝って避難した。2階から下までは約5メートルほどの高さがあった。消防署員らは「布団を下に投げてクッションにするなど良く機転を効かせて逃げたものだ」と二人の冷静な行動に驚いている。宿泊客は全員、近くの水沢山荘に避難した。

  消火には広域消防角館消防署や田沢湖分署などからと地元消防団の消防車17台が駆けつけた。 水沢温泉郷はホテル、旅館だけで16軒、さらに民宿やペンションなど12軒あり、多くの湯治客で人気がある。