大曲市で全国大会に向けて開催
親子でデジタルピストルを体験、射撃を楽しむ(12月13日・月)
大曲市の市民会館で11日、デジタル射撃教室と競技会が開かれた。青少年育成連絡協議会や市内のPTA連合会、芸術文化協議会などで組織する大曲市居場所つくり実行委員会(太田欣次郎会長)の主催。デジタルスポーツピストルを使って親子で射撃を楽しもうと企画したもので、午前中の射撃教室には約100人が参加。午後からの競技会には大人から子どもまで48人が挑戦した。
デジタル射撃はレーザー光線を発するピストルを使って目標物の「的」に向かっての射撃を楽しむもので、山形県米沢市のNECパーソナルプロダクツが世界最先端のシステムを使って開発。射撃というスポーツは集中力を養うなど教育効果も高く、大曲市で02年11月に市教育委員会主催のキッズスポーツランド事業として県内で初めて紹介され、人気を呼んだ。
この日はデジタルスポーツ射撃連盟理事長の藤井優さん(56)がデジタルピストルについて説明。藤井さんはライフル射撃日本選手権で3回、トップの座を射止め、2000年のシドニーオリンピック、そして今年のアテネオリンピックの日本チーム監督として活躍した。藤井さんは岐阜県では視覚障害者がヘッドホーンを耳に当て、音を頼りに健常者と同じように射撃を楽しんでいる例や引き金を引く時の指先の感覚と集中力が脳の活性化にもつながり、老人ホームでもリハビリ用に使っているなどその効用を説明していた。
そしてステージにピストルとパソコンで結ばれた標的8台が用意され、体験教室が開かれた。またロビーにも4台の標的が置かれた練習を楽しませた。今回は発射台と標的の距離は競技大会と同じ10メートルで設定された。
親子での参加が多く、階段状となった射台にピストルを固定し、目標物の黒い点を狙うと左手に置かれたパソコンの画面にはピストルを握った手の揺れが線となって正確に描かれた。神経を集中させ、射撃すると2点、4点、5点と中心から逸れる分だけ低いポイントとなり、真ん中に当たると10点となる。
狙いを定める子どもの背に立ったお父さん、お母さんたちは「良く狙うんだよ」「落ち着いて」と低い声で盛んに声援。見事に8点や10点を射止めると「ヤッター」と手を叩いて喜んでいた。子どもに代わって挑戦した二人のお母さんは「まぐれでも当たると楽しい」「もうやみつきになりそう」と興奮状態だった。
今度で3回目の挑戦という大曲中学校1年の高田ゆめかさんは「ピストルの先端が的に合ったら動かないよう呼吸を止め、ゆっくりと引き金を引くといい」とコツを話した。しかし、それでも10点満点を取れるのは20発打って2回ぐらいだという。
午後からは競技会となって午前中の練習で力をつけた48人が参加した。競技の個人は大人も子どももハンディなしで行った。競技は試射と本射合わせて20分の時間が与えられ、本射で打てるのは20発。ステージにはパーンパーンと軽い射撃音が静かに響いた。成績は次の通り。
◇チーム総合▽1位=大曲中A(佐藤文哉、岸俊介、菅尾聡也)▽2位=花館小B(永澤雅志=保護者=、永澤翔太、永澤樹)▽3位=大曲中B(福岡歩夢、竹内賢、進藤裕介)
◇個人総合▽1位=永澤雅志▽2位=佐藤文哉▽3位=斎藤一仁
全国大会に向けて
県デジタル射撃連盟ではこの後、1月と2月、3月に全国大会出場へ向けての練習会を次の日程で開く。そして「第2回全日本デジタルスポーツ・シューティング選手権兼全国競技大会」を3月20日、秋田県(大曲小学校)と山形県、岐阜県の3会場を結んで開催する。練習会はいずれも午前10時から正午まで。会場は広域交流センター講堂。対象は大人から子どもまでで無料。申し込みは当日、会場で。問い合わせは大曲市教育委員会生涯学習課の高野さんへ。
▽1月=22日、29日▽2月=12日、26日▽3月12日。大曲会場