大曲市角間川更生園

「生活体験棟」完成

親の会が建物を寄贈=自立訓練の場に(12月17日・金)

  大曲市角間川町の知的障害者更生施設「角間川更生園」の利用者のために親の会がつくった「生活体験棟」の贈呈式が16日、同園であった。利用者が作業用資材置き場と宿泊訓練や調理実習、行儀見習いなど多目的に使える施設。同園は大曲仙北広域市町村圏組合が運営しているもので、贈呈式には組合の管理者である栗林次美大曲市長らが出席。親の会代表の高橋良吉会長が栗林管理者に目録を手渡し、栗林管理者からは感謝状が贈呈された。

  同園は1981年4月に開設した。男女それぞれ30人の施設で、共同生活と農作業や生活訓練、職場実習などを通じて自立を目指している。

  これまで農作業をするためのプレハブの物置があったが、老朽化していてこの春の暴風でドアが壊され、屋根からの雨漏りも始まっていた。修理すべきかどうか悩んでいたら、親の会の方から「貯えもあり、単なる物置だけでなく自立するための訓練など多目的に使える建物を提供したい」との申し入れがあってその好意を受けることにした。

  こうして建てられた「生活体験棟」は木造総2階建てで、66平方メートルの大きさ。1階は倉庫とし、2階が生活体験棟とした。2階には宿泊しながら生活訓練する6畳間の部屋と廊下、クローゼット、それに台所とトイレを付けた。総工費は約800万円だった。

  同園では利用者と家族の意向を聞きながら、地域で自立した生活できるように支援すべきだと96年から近くの建物を借りてグループホーム「かわみなと寮」を開設、現在5人がそこで共同生活している。5人のうち2人は近くの縫製工場で働き、1人はホテル従業員として、残り2人は同園の夜警や作業助手として働いている。

   また近くの温泉「角水」の部屋を借りて宿泊や生活体験実習もしていた。その生活体験も親の会からの寄贈で宿泊や調理実習、それに茶道を通して行儀見習いの場として多目的に使えると同園では喜ぶ。茶道は月2回、女子棟のホールを会場に男女15人が習っているが、共同生活の場だけにざわつきもあって、茶道を習っている部員たちは「静かで落ち着いた環境がほしい」と希望していた。生活体験棟が完成したので今度はその独立した部屋で学べると茶道部員も喜ぶ。