クリスマスコンサート開く
名作の詩などを毎日朗読、成果が音楽にも(12月22日・水)
大曲市藤木小学校(佐藤久美子校長・児童数119人)の「クリスマスコンサート」が21日、中央公民館を会場に開かれた。昨年と今年の2年間、文部科学省指定の国語力向上モデル事業に取り組んだ成果を地域の人たちにも発表したいと学校から外に出てのコンサートとなった。子どものための音楽ものがたり「スイミー」を全校児童で歌ったり、5年生から6年生33人が一人ひとり主人公となって活躍するミュージカル「ポンタとキタキツネ」を演じ、会場を埋めた聴衆に大きな感動を与えた。音楽のまち「おおまがり」ならではの表現力の個性を藤木小学校も存分に発揮した。
国語力向上モデル校として大曲中と大曲小、それに藤木小の3校が地域指定を受けた。藤木小では清少納言の「枕草子」などの古典から宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」など名文と言われた数々の詩を声を出して読み、暗記することで読解力を高め、言葉の表現力を養おうと指導に力を入れた。
自宅でも学校でも与えられた課題の詩を朗読し、それをリズム感を付けて表現する力は次第に自信となって実り、豊かな学習活動にもつながった。そして11月にはその詩の暗唱に取り組んでいる姿がNHKから全国放送され、大きな反響を呼んだ。
それが音楽と言葉で伝えるものがたり「スイミー」の発表となった。11月19日、大曲小学校で開かれた公開研究会で披露され、メリハリのある声で劇を演じ、歌う姿は大きな感動を呼んだ。また5年生と6年生が演じるミュージカル「ポンタとキタキツネ」は学校での学習発表会で披露されたが、役になりきって歌ったり踊る子どもたちの姿は地域の人たちにとても喜ばれた。
その感動をもっと多くの人たちに伝えたいとこの日のコンサートとなった。スイミーは小さな賢いサカナの物語。全校児童で歌ったり、演じる劇。一方のポンタとキタキツネのミュージカルはポンタという名のネコと〃おこん〃という名のキタキツネを主人公にした北の国の物語。
音楽の島森弘子教諭のピアノ伴奏を背景にフクロウやタヌキ、リス、シカ、クマ、ネズミ、ウサギなど北の国の森の様々な動物たちが登場する。「人間と生活するのは不自由でアキアキだ」と自然の世界に飛び出したネコのポンタ。人間のワナに引っかかって足をケガし、寒い森の中でお腹を空かして困っているキタキツネのおこん。
ネコたちはおこんをいじめる。そのネコたちは今度、クマにいじめられる。クマにやられ森の中で倒れるネコたちを心配するおこんの優しさ。みんな仲良く食べ物は分け合い、助け合わないと生きていけないと歌ったり、踊る子どもたちは舞台で生き生きとした表情だった。詩や名文の朗読が言葉の表現力、歌唱力にもつながり、ホールいっぱいに子どもたちの歌と言葉が響いていた。終わると会場から大きな拍手があった。
最後は地元の小松幸子さんの指揮で藤木小スクールバンド部画「クリスマスソングメドレー」や「踊る大捜査線」などを演奏した。