国道46号冬期サービス

除雪車の後部に「電光標示板」

携帯電話の「もしもしピット」も=国交省秋田河川国道事務所(12月27日・月)
 
 

  国交省秋田河川国道事務所では協和町から角館町を経て盛岡へと抜ける国道46号の冬期道路サービスとして除雪車の後部に電光標示板を設置、後続する一般車両のドライバーに除雪車が退避所に退避するまでの距離を知らせる試験サービスを27日から始めた。またドライバーが車を停めて、安心して携帯電話を使える停車帯「もしもしピット」もこの日から設置した。同時に除雪ボランティアとして結成された田沢湖町上卒田集落の「上卒田道路愛護会(佐藤正義会長・会員19人)」にロータリー式の除雪機械の引き渡し式を同町生保内の仙岩除雪ステーションで行った。いずれも同事務所の国道46号冬期道路サービスの第2弾としての実施。

  除雪車の後部に取り付けられた「電光標示板」は黄色い文字で、「除雪作業中、接近注意」「まもなく、左側に退避します」と掲示。さらに退避所の5、3、1キロ手前になると「○キロ先、退避します、お待ち下さい」と知らせる。

  除雪車の走行スピードは雪の量によっても違うが、5キロから15キロ前後と遅い。日中、その除雪車の後になるとドライバーはイライラし、無理な追い越しをかけることがある。冬道の追い越しは危険を伴うだけに、除雪車の後ろになった一般車両のドライバーに「まもなく左側に退避しますなどと予告することで心理的なイライラも緩和され、無理な追い越しもしなくなるはず」と同事務所。

  今回はまず仙岩峠越えの多雪地帯である国道46号を除雪する4台の除雪車に掲示板を設置して試験運行、調査・検討の上、本格導入に踏み切る。

また「もしもしピット」は運転中の携帯電話使用が道路交通法で罰則の対象になって以来、道路脇に車を停めて話すケースが目につくが、これも衝突事故につながり兼ねない。このため車を停めて安心して携帯電話を使えるスペースを「もしもしピット」として設けたもので、これまでは国道7号が中心だった。それを除雪車の「一時退避所」としても活用できるようにと国道46号の秋田・岩手側を含めて今年度末まで15カ所に設置することにした。最終的には27カ所程度とし、5分間隔走行で使えるようにしたいと秋田事務所。

  一方、田沢湖町の「上卒田道路愛護会」への除雪機械の引き渡し式には佐藤清雄田沢湖町長をはじめ関係者約30人が出席。佐藤会長に機械のキーが手渡された。除雪ボランティアは、道路管理者の秋田河川国道事務所と上卒田地区住民との話し合いから「子どもたちを事故から守るため歩道の除雪を完璧に」などと求められたことから始まった。道路管理者としても歩道の除雪には力を入れているが、日中の降雪で車道除雪を繰り返すと歩道に雪がたまっていた。しかし、管理する側にも限界があった。

  話し合いの中からお互い協力し合える方法として除雪に必要な機械は管理者が貸与し、住民はそれを使って除雪という形で汗を流そうとなった。燃料と機械のメンテナンスも管理者が負担する。愛護会は国道46号の歩道1.5キロの除雪とバス停や国道につながる脇道の除雪を行うことにしている。

  機械の引き渡し式に出席した佐藤町長は「冬道を安心して歩けるよう住民自ら除雪を買って出たこと、そしてその機械を貸してくれた国交省にも感謝申したい」などとお礼を述べ、道路愛護会の佐藤会長も「一生懸命、頑張りたい」と誓っていた。

  機械の使い方などは除雪センターのオペレーターが指導する。秋田河川国道事務所では「上卒田地域の取り組みが契機となって、国道46号沿線の各地域にその輪が広がっていくようコミュニケーションを図りたい」と話す。

  同事務所では国道46号の冬期道路サービスの第1弾として11月15日から「46NAVI(ヨンロク・ナビ)」インターネットサイトを開設。パソコンと携帯電話から国道46号全線の除雪や降雪量情報など様々なサービスを提供している。アドレスは下記の通り。

http://akita-road.thr.mlit.go.jp/r-46navi/