合併の是非を問う住民投票条例を請求
仙北市誕生に新しい危機=年度内の合併に暗雲(12月29日・水)
角館町の住民有志でつくる「明るい町政を考える会」(田口晃会長)が27日、合併の是非を問う住民投票条例の実施を求める条例制定請求書(直接請求)を太田芳文町長に提出し、町は同日、これを受理した。請求書は現在、同町と田沢湖町、西木村の2町1村で構成する田沢湖・角館・西木合併協議会で確認済みである▽新市名「仙北市」は決定方法が不透明で妥協の産物▽田沢湖町役場を事務所位置としたことは、住民の利便性や他の官公署との関係などについて配慮すべき、とする自治法に抵触する▽住民の不安材料を抱えたままの合併は正しい選択なのか。合併そのものの是非を問う─としている。
町は年明けにも代表者証明書を交付する予定で、合併協議会(会長・佐藤清雄田沢湖町長)の取り扱いいかんによっては、05年3月末日までの合併が困難になることも予想される。
同町では9月に新市名や議員の在任特例をめぐって、別の民間団体が同様の直接請求を町長に提出。議会は反対15人、賛成4人でこれを否決したが、合併協議会の佐藤会長はこの問題を重視、約2か月協議が遅れた経緯がある。
関係者が心配しているのは、今回も約2か月、協議が足踏み状態となれば、24日に提案された3月28日の合併期日は絶望的になり、億単位のリスクが発生することと、直接請求を提出されている角館町自体が、「05年3月末日までの合併が不可能であれば、合併そのものを再考したい」という複雑な事情が絡み合う。
前回の直接請求の際、角館町長は法定協議会の場で「県に相談したところ、直接請求は角館町長に提出されたものであり、協議会とは法的に連動しないとの指導をいただいた。角館町独自の問題であり、合併協議は粛々と進めていただきたい」と発言している。
基本合意である05年3月末日までの合併を実現するとなれば1月中に各町村の議決が必要であり、1月12日の協議会では合併の期日確認が必須となる。
提案されている合併の期日(05年3月28日)を1月12日に確認するのか。前回同様、足踏み状態にして期日を延期するのか。1月12日前に首長間合意が可能なのか。新市「仙北市」は大きな局面を迎えた。
直接請求に必要な署名数は240人以上(12月2日現在)。前回は有権者の約1割、1,088人が署名している。